征服王の略奪花嫁~溺愛は蜜夜に濡れる~【SS付電子限定版】
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征服王の略奪花嫁~溺愛は蜜夜に濡れる~【SS付電子限定版】

すずね凜/八千代ハル

面白かった

ネタバレ
2020年8月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 貧乏小国の王女が国への援助と引き換えに隣国の下衆王の6番目の妻として嫁ぐ事になり、その結婚披露宴に来ていた大陸を治める征服王と呼ばれるイケメン王(ヒーロー)に更なる大金で下衆王から買われます。ヒーローは初めは何かと反抗してくる下衆王への戒めのつもりでヒロインを奪うだけのつもりだったのに、ヒロインのひたむきな強さに心惹かれ、本気で愛するようになります。
初めは小国の王女という事で周りから婚約を受け入れてもらえなかったヒロインも、国を襲った災害時の行動が評価され、妃として相応しいと認められていきます。
王への気持ちは早くに自覚していたものの、「政治的利用のために連れてこられた」と思い込んでいたため、自分の想いが届かなくとも王の役に立つためにこの国に尽くそうと心に決め、下衆王に国が嵌められたと知った時、自分の身を差し出して国と王を守ろうとします。
実はヒーローはその企みも黒幕も知っていて証拠を掴むために事を起こすのを待っていたのですが、ヒロインの行動を知り、間一髪のところで救います。本当の意味で深く結ばれた2人は子宝にも恵まれハッピーエンド。
よくあるストーリーですが、話のテンポがよくスラスラ読めましたし、2人の微妙な気持ちのすれ違いや、イチャイチャシーンも多く、とても楽しく読めました。ヒロインは知らない国に一人で連れてこられた上、受け入れてもらえるまでは心ない言葉をぶつけられたり陰口を叩かれたり辛い目に遭うのですが、全ては王のために、と前向きに自分に出来ることから健気に頑張る姿はとても好印象でした。護衛の鷹がヒロインを守るため命を顧みず奮闘し、死んだと思っていたら無事に帰ってきたのには感動しました。
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