このレビューはネタバレを含みます▼
受けの眞人が健気でとてもかわいく、素敵な表情に何度も目が惹きつけられた。一方、攻めの蔵元はスマートな御曹司で、眞人に恋人契約を持ちかける。男性のデザイナーに好意を持たれ、モデルの仕事がうまくいかなくなり、困っていた眞人と、結婚を急かされていた蔵元との契約だったが、蔵元はゲイかバイであり、眞人のことを見染めていて、中盤で出てくる、元恋人でモデルの零示がいた。蔵元と零示の別れた経緯が描かれていないが、蔵元のために海外で努力した零示は遠距離のため、自然消滅したのかもしれない。零示が蔵元に睡眠薬を飲ませ、眞人のふりをするシーンは哀れだった。蔵元は零示の前で、眞人との仲を見せつけるようにふるまうシーンがあるが、それがとても不快だった。健気だったはずの眞人も、零示から送られたキスマークだらけの蔵元の画像について何も言わず、ハートが強過ぎて、違和感があった。蔵元は自己中に恋人を溺愛するが、何かあったら簡単に捨てる気がした。ナルシスト同士なので、すぐに違う相手に乗り換えそうだと思った。報われなかった零示はスピンオフの作品で幸せになるらしく、よかった。落ち込んだ眞人を慰めるために旅館に泊まるが、温泉で、なぜか浴衣を着たままのシーンがあり、水に濡れた浴衣が気にならないのか気になった。作者様のこだわりだと思うと、そこに萌えた。3.2