3巻まで一気読み...





2020年8月18日
オメガバースが好きで、色々読んでいます。運命の番か心からの愛かに触れた作品も読んだことありますが、この作品の方が色々と心を揺さぶられました。フェロモンに抗えないαとΩだけど、フェロモンに惹かれるからって必ずしも心までって言う訳ではない。「運命の番」って言葉はロマンチックだが、言わば動物的な本能に囚われるとも解釈できる...「運命」など関係なく心からの愛を貫きたい者、ただの番を「運命」だと勘違いする者、思春期の未熟さ故に目の前で「運命」を攫われた者、「運命」に出会い運命から与えられるはずない愛を渇望する者。4人の感情や思考が入り混じり、本能とは何か、愛とは何か。その上の性差別までに適切に描いてる作品です。読みながら、何度も胸がギュッとなったかわかりません...いい作品でした。

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