君の瞳に奪われたい
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君の瞳に奪われたい

灰咲きり

テーマは深いような、そうでもないような…

2020年8月19日
作者さんの初めてのオリジナルBLコミックスとのこと。試し読みで絵のタッチが良いなと思って購入してみました。式場カメラマンの純と同じ式場で働く悠のお話で、丸々表題作全5話+描き下ろしで合計171ページ。線が細くて柔らかい雰囲気の絵が印象的でした。カメラマンの純は、知らない土地などそこに自分が存在しないことを撮るのが好きという、悠の言葉を借りれば自分にあまり自信がない人。そんな悠も、ゲイである自分は、結婚式場でいつも見る幸せな人たちとは隔たりがあると思っていて、笑うのが苦手。お互いに欠けているものを補完しあえる良い関係だなぁと思います。自分の存在意義とは?みたいな、一見テーマは深いようなそうでもないような…。私の読解力ではここまでが限度でした汗。ちなみに純は自分に自信がないというキャラですが、結構思ったことをハッキリ伝えているし、悠も笑うのが苦手という割に結構自然に笑顔が出ていた気が…。キャラ設定が色々手が込んでいましたが、もう少しシンプルだったらより分かりやすかったかも。
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