力強い恋愛優先ストーリーの主軸が胸を衝く





だからタイトルが秀逸で、端的。
これ程真面目な制作姿勢で語られるオメガバースを読むと、これまでその作り込まれたオメガバースなる前提そのものに、あまりいい感情を持っているわけではなかったのに、それを利用して崩す手法でドラマ作りの才を見せつけられ、本作誕生のための意義が有ったか!、と考えさせられた。
akabeko先生作品読んできているが、本作は突き抜けている。
絵は人物描き分けに物足りなさがあって、どこか少年漫画風と感じ、好みのビジュアルではない。それ理由で星は、私は下げない主義。
BLはレビューしづらい性的描写だらけであることが多いが、本作品は描き処をそこにしてはいない。紛れもないBLながら本作はそれでもBLといえるだろうか、との感想だ。ユカや倫がそう見させてはくれない。94頁の涙場面は、大我が辿っている心の行程に私も想いを馳せてしまった。大我の変化を通じてオメガバースもその世界を変貌させ、巧みなストーリー。
殆どのオメガバース物は、Ωが受胎可能な位置付けであっても、そこはシーンとして見せつけられないで済むことが殆どだったのだ。ここまで人生に入り込むと、もはや、BLには見えない。
追記)KINAKO先生「僕たちは運命に嫌われている」と結構似ていると分かり、読もうか思案中。

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