このレビューはネタバレを含みます▼
作者さんの『彼のいる生活』シリーズを読んで、最新作も気になり購入しました!
前作に引き続きピュアな感じのBLで、エロは比較的少なめです。ただ、彼のいる生活よりはエロ尺長めかな?
2人がゲイを自覚する(貴一はバイ?)きっかけや、2人の距離が縮まっていく過程が丁寧に描かれていて、読んでいてキュンキュンしました。
攻め・貴一は少し鈍感な無自覚ゲイ(バイ?)の社会人(29)です。
受け・尚はミステリアスなゲイの大学生(20)です。最初こそ学生には見えない大人っぽい尚ですが、話が進むにつれてめっちゃくちゃ可愛くなります。攻めるくせに攻められるのは弱いとか、こっちまでムラムラしましたw時々見せる天然な魔性っぷりも堪りませんでしたね。
途中、尚の元カレが回想と現在の場面で登場するんですが、尚が伝えられなかった想いを直接伝えて元カレと決別するシーンは読んでいてスッキリしたし、尚らしい言い方で素敵でした。結構リアルなクズ彼氏だったので、物足りない人もいるかもしれませんが、好きだった過去を認め、感謝し、それを相手に伝えて決別できるって素晴らしいことだと思います。
貴一と元カレの直接的な絡みはありませんが、貴一が最後まで嫉妬しているのは読んでいて楽しかったです。
最後に貴一がプロポーズのような言葉を尚にかけるシーンはグッときました。本当に末長く2人で幸せになってほしいです。