このレビューはネタバレを含みます▼
テレビドラマ化されている流れで原作漫画を購入。なるほどドラマの脚色と原作では、違うものがあります。テレビドラマをきちんと見たわけではないですが、もしかしたらテレビの方が、恋愛色が強そうです。
主人公メイは仕事の出来るバリバリのキャリアウーマン。男社会が優位で、『女だから』と下げて見られがちな中、悔しい思いをしながらも頑張る女性です。その分、家事一切がおろそかになり、見かねた妹が家政婦を雇います。それがナギサさん。第一印象、わぁ、おじさん。もうお父さんみたい。これで恋愛系にもっていくのか?
ストーリーは、仕事に没頭するメイを家政婦のナギサさんが、心配しながら家事をサポートするんですが、メイが負けん気強くがむしゃらに働くには、母親の影響が大きい。あの母親の子育ては、子供を潰す。愛情を注ぐよりも、自分の理想ばかり押し付ける毒親です。欲しいのは母親のぬくもりなのに…そんなメイを救ったのは「お母さん」になりたいナギサさん。でもナギサさんも、何やら抱えていそうな気配。転職して家政婦になる前の仕事にカギが…
悩める後輩を救えなかった事が、ナギサさんの心の傷となっていますが、そんなに自分を攻めなくても…と思います。きっと優しいんでしょうね。優しいから人の痛みがわかり、その分自分も傷ついてしまうんですね。そこで一肌脱いだメイさんが二人を取り持ちます。さすがの行動力です。かつての後輩も、違う人生を歩み幸せに前を進んでいて良かったです。やっぱり、メイにしても、後輩さんにしても、女性は強いんです。ナギサさんの心の重荷が取れて、なによりです。最後にちらっと、恋を匂わせるようなナギサさん。上手くいきますね、きっと…て、ところで終わるので、ちょっと不消化なコミック版でした。