短いけれど読み応えバッチリ！

表題作（全話３話）と短編（全２話）＋表題作の描き下ろしで合計198ページ。リオナ先生のラブコメが好きで作者買いですが、すごい良かった！
表題作は俳優を目指す天然ヒモ男・颯一郎と弁護士の薫さんのお話。颯一郎のヒモっぷりがすごいんですが、本当に無自覚に甘え上手で大型ワンコみたいに可愛くて、薫さんが落ちるのにも頷けました。普段はちょっと頼りないけど素直で可愛くて、いざという時は男を見せる！さじ加減がバッチリでした。対する薫さん。個人的には男前な受けとか誘い受け・襲い受けはそんなに好きな方ではないんですが、薫さんは別格でした！多分今まで出会った男前受けの中でも1位2位を争うほどの男前っぷり！言葉遣いも悪いし一見チャラそうなのに、芯が通っていて優しくて、そのギャップにやられました。颯一郎を愛おしそうに見る目とかプレゼントをもらってウキウキしているのも可愛かったです。３話しかないのでボリューム的には多くないはずなのに、すごい読み応えがあったのは何故なんでしょう？短いはずなのに唐突に感じるところもなくて、展開もよく練られた感じがしました。
同時収録の短編は匂い（フェロモン？）に敏感な幼馴染のお話。こちらも面白かったんですが、表題作のキャラがあまりに良すぎてちょっと短編のキャラが霞んでしまいました。