αの花嫁
」のレビュー

αの花嫁

岩本薫/幸村佳苗

共鳴シリーズ、全て読んでしまいました。

ネタバレ
2020年8月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 首藤三兄弟が其々主役の共鳴シリーズ(他2作品はノベル)既読。
其々に、兄弟としてのポジションで圭騎達も描かれています。首藤家が、αのトップに君臨する家系である事は、確固たるベースとなって、話は展開されるので、更にドラマチックに感じられます。
「αの花嫁」は、コミックでしか読めず、続きは常に気になり、続刊を待って待って…、と気持ちばかりが早ります。
理玖のナーバスな表情(特に、目)や、もう私が大好きな幸村先生の、素晴らしいシャープな人物描写が素晴らしく、とてもハマっています。しかし、一話が本当に短くてあっという間なので、正直もっともっと見たい!のが、本音です。
本編は、オメガバースの王道的展開ではありますが、小説も絡めて読み解くと、首藤三兄弟が愛するΩが、偶然にも実は「野良Ω」と言われるΩ。
設定では、三男は、優秀ではありますが、αとしては異例の警察に就職して、警察官として恋人のΩ(Ωである事は秘密)とバディを組んでいます。
次男は、訳あって首藤の家と断絶していて、数年の放浪生活の末、現在は一事業家として成功。元医師のΩの恋人がいます。
なので、圭騎は首藤グループを一身に背負っていて、彼の社会的責任は計り知れません。
小説では、圭騎は、首藤トップとして、兄弟のピンチにさりげなく救いの手を差し出すシーンがあり、彼らの頼れる良き兄で理解者として登場します。
しかし、本編読んでいると、二人を取り巻く環境が何であれ、圭騎は彼個人として、もっとしっかり理玖と向き合って!って!と言うのが本音です。
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