嫌われたいの ~好色王の妃を全力で回避します~
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嫌われたいの ~好色王の妃を全力で回避します~

春野こもも/雪子

話はここで終わるの?

ネタバレ
2020年9月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ おおよそあらすじどおりの内容で、令嬢系あるあるの転生&未来変えよう系です。幸せになる道を画策した結果、主人公は王太子に嫌われるのがベストだと思って派手めを演じているのに何故か逆に好かれてしまいます。他の人にもそうで主人公は無自覚ハーレムを形成します。正ヒロインは空回りする悪役。
途中まではそれなりに楽しんでいたのですが、(乙女ゲームという前提があるので仕方ないのかもしれませんが)どんどん攻略対象が増え、登場人物が増えてしまってタイトルからブレた気がしました。そしてそれぞれとのエピソードもちまちまと終えたところで書かれていたのは同じエピソードの「別視点」のオンパレード。弟目線、正ヒロイン目線、王子、騎士、魔導師(?)……別に別視点が嫌いなわけではないんですけどね。想像の域を出ない別視点というか「うわ、そう思ってたのか~!」じゃなく「うん、まぁそうかなと思ってました」という感想しか出なかったです。だって本編ですでにそう書いてあったし。同じエピソードをもう一度答え合わせしながら読む感じでした。半分くらいそれだったので内容が重複するわりに値段がちょっと高いなと思いました。しかも別視点ダラダラやるわりに肝心の本編は意味不明なところで終わっています。これ、続きあるかもしれませんがそうならそうといってほしかったです。1冊できりのいい本かなと思ったのに。王子に絞ってくれてたらもうちょい☆上げたかもしれません。
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