革命のα【電子限定版特典付き】
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革命のα【電子限定版特典付き】

鹿島こたる

高貴で耽美な世界

ネタバレ
2020年9月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 気になっていた作者様の作品。高貴で耽美な雰囲気を堪能した。表紙のブロンドの巻き髪のモーリスはαだが受け。相手は使用人のβのシモン。αが受けの作品は読んだことがなかったが、運命に逆らい、βとの愛を貫く姿は尊かった。モーリスの運命の番のΩのクロードは結ばれることはなかったが、裕福なモーリスのバックアップを受け、革命として階級制度のためなら奮闘するようになる。エレガントな絵に反して骨太の内容だった。もう一つの短編は軍人の話。プライドの高い受けの少佐が、愛を交わす副官の手のひらの上で転がされる。階級の低い軍服を着てなりきって、愛を交わし、部下の気持ちに寄り添えるようになった。ページ数は少ないが、エピソードが興味深く満足した。ギリシャ彫刻のような肉体美で絵は美麗だが、結果的に萌えられなかったので、この点数だが一読する価値のある作品。3.4
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