エクストラヴァージンアディオス 【電子限定特典付き】
赤根晴
このレビューはネタバレを含みます▼
漫才コンビの話は面白かったのになぁ…それ以外の作者買いは、ことごとく、外ればかりでがっかりです。ヤってるばかりが多い、そんな作風の作家さんなんですかねぇ。
この作品は一番噛み合わない。
(勝手な)想像では、もうちょっと大人のスマートな恋かと思ってましたが、いやいや全然ガキくさい思考のおっさんのエロ話。おっさんと言っても32歳らしく、マジか?見えな~い(笑)自称バリタチ、美少年好きのちょっと痛いおっさん。まぁ、悪い人ではなく、逆にお人好しで利用されるヘタレさん。そして、振られて泣いてばかりの社長に、恋する後輩ののちゃん。この二人が噛み合わない。泣いてる想い人を慰めるべく、立ち上がるののちゃんですが、何というか、年下ワンコの押せ押せ攻めとはちょっと違う強引さ。渡海が心身共に、受け入れてないまま押し進めるのは違うと思います。流されっぱなしの渡海も、流されてるだけで、気持ちは追いついてない。もう十分噛み合わない二人に、読者の気持ちも噛み合わない始末ですよ。何かわからんまま、読者は流されないぞ。ののちゃんはさて置き、渡海はののちゃんのどこに惹かれたんでしょう?ん~…でも、あれだけ愛されたら本望か。ののちゃんは、何があっても、渡海を愛し抜きそうだし…
結局、大学からの付き合い長い二人が、バコバコしてるだけで、読んでるこちらは置いてけぼりを食らった感じです。よくわかりませんでした。
あぁ、でも最後、昔社長を利用して会社を捨てた元社員から、今の会社の社員を守った社長は、かっこ良かったです。うん。
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