ハーシェリクR 転生王子の英雄譚(コミック)
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ハーシェリクR 転生王子の英雄譚(コミック)

柚葵ゆゆ/楠のびる

続編うれしい!

2020年9月14日
続編はとてもうれしい!
小説ともども打ち切りって、何を考えているんだと思いました。人気があって売れるものを、より一層売るのではなく、打ち切りって、編集・出版社としてどうなの?
個人的にはコミカライズの絵や、漫画化のストーリー描写、ひとコマの表し方からにじみ出るハーシェリクたちの感情は、前のコミカライズ担当の著者さんの方が好きです。特に、前のコミカライズの一巻は、感動しました。ルゼリア伯爵の宣誓のシーン、ハーシェリクの決意、王様の苦悩と悲哀。漫画に感動したから小説に行きました。そして小説そのものの漫画だと思いました。とてもリンクしていた。シリアスとギャグの部分を書き分けていて、城下で生き生きするハーシェリクも上手に描けていた。
今回のコミカライズは、絵はかわいいですが、コマ送りが淡々としていて、どの場面も表面を上滑りしてるだけ。今流行のかわいいイメージはありますが、小説ほどオランの悔しさや葛藤、ハーシェリクの決意や責任感、凛とした態度が小説ほど表せていません。城下町でのハーシェリクの生き生きしたところもなく、クロに説教されるハーシェリクとオランのシーンもすっ飛ばして書いてない。王様も、そんなにかわいく心配してません。大臣に脅され、苦悩と後悔があります。
個人の感情を漫画化したり、読者を引き込むコマ送りの書き方が下手です。マークとオランの邂逅も、バラを散らすだけじゃなくて、もっとあるでしょう。シリアスな効果を出す、あとひとコマが足りない。また、BLを疑われたマークとオランのギャグの部分も表せてない。どちらも中途半端。小説の場面をただ絵にしただけ。
小説の方もまた続けてくれるなら、コミカライズは買わずに小説だけになるかも。今回のコミカライズの著者さんは本当にかわいいだけで、ハーシェリクの小説の中身を本当に読んだのかと言いたくなります。こんなに軽く書いたら、誓約の重みも何もない。戦うシーンの描写がまた下手でした。
前回のコミカライズの著者さんで、オランたちの宣誓やオランの100人切り、戦に行くハーシェリクを見たかった。
星はハーシェリクのために5つですが、このコミカライズの著者さんには、星1.5です。
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