このレビューはネタバレを含みます▼
惜しいです。ヤンキー物語として面白かったです。時折、エセヤンキーもどきな漫画がありますが、これはちゃんとヤンキーでした。そこにラブも入ってくるわけですが、ラブはいまいち。攻めとなる累のキャラクターが、最後まで好きになれませんでした。そもそもの攻め受けが、逆な感じに違和感を覚えます。昔、最強のヤンキーだった瑛次が、あまりにも簡単に、累に手玉に取られ、好き勝手にされるのは解せない。本気出せば抵抗できるヤンキーでしょうが。累もクソガキみたいに、相手の気持ち考えず、自分の気持ちと欲望だけ押し付けて、身勝手です。瑛次が流されてるだけなんでしょうけど、快楽を前にするとヘタレか?なんだかなぁ…
瑛次と父親とバイクのエピソードは、良かったし、累とばあちゃんと助けてくれた不良(おそらく瑛次)のエピソードも良かったです。ヤンキーストーリーは、めっちゃ面白かったのに、ラブは惜しいかな、残念な感じです。クソガキのキャラ設定間違えたね…もったいない。
でも元不良の瑛次も、筋が通った社会人だし、いい奴です。主人公よりも、脇役の二人の方がが良かった。
瑛次の弟、靖児はお兄ちゃん大好きブラコンイケメンだし、累の舎弟の八王子も顔ゴリラで、いかついけど、ナイスキャラです。この二人の絡みが面白く、お兄ちゃんを累に取られた靖児が、どことなく八王子に懐いてる感じが可愛い。ほんとにこの二人も、付き合えばいいのにね。スピンオフ待ってます。絶対、こっちの方が面白いはず。何とぞ、よろしくお願いいたします。