天地創造デザイン部
」のレビュー

天地創造デザイン部

蛇蔵/鈴木ツタ/たら子

独特な解釈の動物図鑑のようなマンガ

2020年9月17日
5巻まで購入しました。

生き物を創造するのが面倒だったから、神様はデザイナーに丸投げした。その神様はわりと残念なクライアントで、アバウトな癖にあれこれ注文をつけてくる。この最初の設定がもう面白い!

同じオーダーでも作り手によって全然違う動物が出来上がるところや、動物を造るときにこだわるポイントなどにキャラクターの個性が出て、読んでいて楽しいです。

実際に地球上に存在する/した生物の特徴を、ストーリーに絡めて面白おかしく解説する一方で、なぜ馬と牛のフォルムが違うのか、どうしてペガサスやユニコーンは存在しないのか、鳥が飛べるのはなぜなのかなど、1巻の前半だけでもたくさんの動物の豆知識が登場します。

作中にはデザイナーのほかにエンジニアもいるので、デザイン案がなんでもかんでも採用されるわけではなく、実際の地球上で活動・繁殖ができないと不採用か案の練り直しになります。
エンジニアの存在により、実在する動物の体の機能を楽しみながら知ることができます。

絵も読みやすく綺麗で、キャラクター漫画が好きな人、広い意味で生物の好きな人、うんちくの好きな人、「ざんねんな生き物事典」を楽しんで読める人に特におすすめです。
個人的に、食欲に特化した木村さんが好きです。
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