このレビューはネタバレを含みます▼
旧華族の身分で一生遊んで暮らせる程の財力があり、両親を事故で亡くした若い当主が庭師に恋をする話なんですが、一見何にも興味を持たない表情の乏しいお人形のような茅島氏が庭師に対してだけは執着し、積極的に家に押しかけたり秘書とキスをして気を引いたりするのが可愛かったです。庭師はいつか別れるときがくるのを予感し、本気にならないようクールに振る舞うのですが...。少々現実離れしたところはありますが、茅島氏の一途さとほだされていく庭師の気持ちが丁寧に描かれていてとても素敵なお話でした。2009年4月 総180ページ 修正=見えない構図。