夏の痣
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夏の痣

宮本佳野

四季を巡る人間模様

ネタバレ
2020年9月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ これは『便利屋ブン』の事件帖と似た構成で、
軸に遠縁CPの薄い恋愛譚があり、この二人の知人CPのトラブルに巻き込まれ解決するオムニバス形式。
夏→冬→秋→春と四季を巡る四話を通して愛を深めていく二人の話いいです◎

父の従弟京介兄ちゃんを、幼い頃から憧れていた由から高3の時に誘い恋人になった二人。
フリーライター京介(30〜)×由(18〜21)

由の進学上京で同棲開始し、両親には秘密の関係も背徳感無く仲良く楽しそう◎いい加減に見える京介が意外と真面目で、由両親へのカムアウト時期を考えていたり、由も恋愛に溺れず勤勉なのもいい◎

ただ京介がアングラ系ライターなので知人が黒すぎ(笑)

1:DV彼氏(ヤクザ)にクスリの売人をさせられている京介の元彼澪。

2:元同級生(元ヤクザ)秋山の若い同居人キヨがカルト教団信者の子。

3:由の大学にドラッグ蔓延の噂あり、先輩匡に接触する由(京介のネタの為に!!)

佳野さんは流されやすい若者を描くのが上手いんですよね〜これシリーズ化して欲しいな。
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