このレビューはネタバレを含みます▼
初読み作家さんの極道モノですが、主軸に彫師のプライドがあるので、スッキリとブレない展開でとても読みやすい愛の話です◎
元医師の彫師玄野×チンピラ一馬の話。
抗争で海に捨てられた捨て駒一馬が流れ着いたのは、
釣り人玄野の元で命拾いした出会い。
過酷な生い立ちの一馬はいつでも死ねる覚悟がある青年で、素直で小僧っぽいキャラが愛おしい。医師家系の異端者玄野の孤独を癒す存在になり、愛を知らない二人が惹かれ合い。互いの存在で生きる執着や目的を掴めた素敵な愛の話◎
一馬の親代わり木崎さんの《龍虎》のドラマも効いていて、殺伐とした世界に深い愛が浮き彫りになってます◎ただもっと知りたい!!木崎さんの過去も二人の海外編も!!
《唐獅子牡丹》の意味が「獅子の安住の地は牡丹の花の下」 ←これだけで涙が出そうな玄野×一馬の恋愛譚◎