捻れて歪んだいびつな愛情





2020年9月22日
表題作のみ全4話+番外編と描き下ろしで合計210ページ。ファッション業界を舞台に、靴のハイブランド「アバルキン」の影のデザイナー・アダム×アバルキンの経営者ユーリのお話です。ユーリはアダムを繋ぎ止めるためにアダムの指示で枕営業をしたり、足が痛いそぶりも全く見せずアダムがデザインしたハイヒールを履く…。ユーリが健気で可哀想で見ていられませんでした。無理やりとかモブレがあるので苦手な方は注意が必要です。私的にはユーリは「一途」と「メンヘラ」の境界ギリギリのところだったんですが、緒川先生のその微妙なさじ加減が凄いなと思いました。アダムも一見まともな人間かと思いきや、かなり偏って歪んでいました。病み系のお話は個人的にそんなに得意ではないんですが、本作品は狂気と愛情の境目ギリギリを上手く描かれていたなと感心させられたのと、最後のハピエンが何故か沁みたので★5つにしました。モブレ、無理やり、病み系、流血、この辺りが苦手な方は注意した方が良いと思います。
ちなみに番外編はユーリの叔父でアバルキン副社長(のちの社長)のミハイルのお話です。個人的にオジサンBLが苦手なのでこちらは特にハマれませんでした。
ちなみに番外編はユーリの叔父でアバルキン副社長(のちの社長)のミハイルのお話です。個人的にオジサンBLが苦手なのでこちらは特にハマれませんでした。

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バカだも さん
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