EVIL~光と影のタペストリー~
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EVIL~光と影のタペストリー~

塀内夏子

ベテランの仕事の粋

2020年9月25日
ベテランの作者が長年書きたかったけれども、商業誌では表現上の問題で書けなかったという作品。そのためか人物・テーマ・ストーリーが本当によく練られており、文句一つ出ない傑作に仕上がっている。たった3巻ではあるが、スムーズかつ重厚な展開のおかげで、あっという間に読めながら心に深く刻まれる感覚は本当に素晴らしい。「規制」とか「よく分からない誰かへの配慮」でこういう作品を埋もれされてしまう、表現することを忘れた商業誌に、未来は無いだろう。
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