レビュー
今月(4月1日~4月30日)
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シーモア島


投稿レビュー
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とにかく面白い2024年10月30日よく不条理系ギャグの先駆者とか言われているが、そういう能書き抜きにとにかく面白い。特に2巻3巻辺りのかわうそとかっぱのハワイや若者の話は、今まで読んだギャグ漫画の中で一番面白かったかもしれないほど。40年近く経った今でも普通に面白いので、この作品がどれほど凄かったのかは今だからこそ見直されるべきなのかも。ただ正直作者の作品は幾つか読んだが、面白さはここがピークなのが残念である。
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内容は面白いけど表現がちょっと2024年10月23日華々しく取り上げられることが多いMSという存在、しかし現実で工業製品を作るには技術開発→試作→評価→設計→量産という工程を踏む必要があり、リアルに物語を表現しようとするほどこれが無視できなくなる。しかし凡百の作品ではそんな過程に割くリソースなど無いのであるが、そこを取り上げこの一つの作品にしてしまうのがガンダム作品の凄いところであろう。元はフル3DCGアニメでありそのコミカライズ化となる本作、内容は文句無く面白いのだが、作者の画力と時系列になっていない話の構成が残念である。でも文句をつけたいのはそれくらいかな。
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これを読んで無事完結2024年8月16日20世紀少年の最後を楽しみにしてた人を驚愕させたあのラスト、そこから約1年後に出されたこっちを見て無事完結となる手法はあまり好きではない。作中で万丈目がともだちに対し「面倒くさくなっただけだろう?」と言うシーンがあるが、あれは作者の自虐か?と思ったくらいで、この手法は作者が最後まとめる時間が欲しかったのかな?と勝手に邪推している。その甲斐あってかこの2巻の中で20世紀少年を読んで残ったモヤモヤはほぼ解消するし、ラストは読後感があり内容としては良い。それなりにとっ散らかっていた話を完璧ではないが上手く完結させたのはさすがの手腕だと思う。
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現実舞台ゆえに拘って欲しかった2024年8月16日「子供の頃に遊びで書いた予言の通りに世界が滅亡していく」という、言葉だけで読みたくなる話を思いつくところは流石であり、最初は伏線だらけだった話を後で無理せず回収していくストーリーは作るのが難しかっただろうが、その辺りは上手くは描けていると思う。それ故に気になってくるのが、現実世界を舞台にしてる故に違和感を覚える非現実的な要素。カンナの超能力もそうだし、ともだちランドのヴァーチャルアトラクションもそう。「漫画とか作り話にそんなケチ付けんなよ」はその通りで、これが適当な作品だったら別に文句も付けなかったが、巨匠の大作だからこそこのバランスは拘って欲しかった。ちょっと残念。
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面白いけど腹に落ちない2024年7月22日浦沢直樹作ということで、魅力的なキャラ、場面毎の感情がしっかり伝わってくる作画、時代背景も考慮された練り込まれたストーリーと、彼の魅力が存分に発揮された良作である。しかし私は腹に落ちない読後感になる。その理由は分かっていて、話の中心であるヨハンの動機というか思考が理解できないからであろう。なぜ彼がアンナに自分を撃たせたのか、なぜテンマにだけ終わりの風景を見せようとしたのか、そもそも彼は最初から最後まで何をしようとしていたのか、劇中に記載されている/いないにも関わらず、理解できないのである。それは私が凡人だからかもしれなく、ヨハンと同じ天才にしかこの物語の真の良さは分からないのかもしれない。
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最初は名作の匂いがあった2023年12月19日肉食動物と草食動物が喰う喰われるという関係性を残したまま現代社会のような世界で共存生活する物語。シンプルに聞こえるけど大変難しい設定ながら、特に最初の5巻くらいまではこの世界観を見事に描き切っており、マンガ大賞等の幾つかの賞に輝くのも納得の仕上がりであった。ただそれ以降は作者が若く経験値の無さ故か、ヒット作に恵まれてないチャンピオン編集部の手腕の無さ故か、週刊誌特有の構想期間の短さ故かは分からないが、突拍子もない話の展開や「これ必要?」という設定が目についてきて、最初の頃の名作感は薄れていってしまう。ただ最後まで読むとそういう伏線が見事!ではなく緩〜く回収されていくので、一見無駄に思えた内容もちゃんとマスタープランに沿っていたのかな?と思え、物語としての纏まりは感じることができた。そんな話の骨子は「肉食と草食の理想の関係」とその先に待ち受ける「異種族恋愛の是非」であり、私自身は人間界でもたまにあるような「お前になら殺されても良い」的な「あなたになら食べられても良い」が理想の関係かと勝手に想像していた。実際の結末は答えの無いテーマであるため結末はボンヤリはぐらかされた印象もあるが、レゴシの祖母が私の考えに近い行動をしていたのもあり、私はこのEDで良かったと思う。
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この作品にて0083を正史に加えるべき2023年12月19日やれ「ガンダム試作機が歴史から見て高性能過ぎる」とか「ニナが悪女過ぎて胸糞悪い」とかいう理由でガンダム好きからは嫌われがちな0083という作品。それ故か未だに正史扱いされず、確かに時間等の制約が多かったであろうOVAではそんな感想を持ってしまうかもしれないが、この作品にて完全にリファインされたと思う。星の屑成就のために死をも恐れぬ気合いで挑んでくるデラーズフリートに対し、それさえも自らの野心達成に利用しようとする連邦とシーマとアナハイム、そしてそれらに振り回される現場のアルビオンクルーの苦労を、魅力的な登場人物とその背景および心情の変遷を一話一話丁寧に描くことにより、完璧に描き切っている。それによりOVAでは癖が強かったニナやモンシア辺りも、魅力的とは言わないが自分の信じる物に対し正直に向き合った結果だったのだと理解でき、人間臭さというか親近感を感じるようになるであろう。今まで多数のガンダムエース作品を読んだが、時代背景、登場人物、緊迫した戦況、登場MS、作品内で描いているその全てにおいて一番完璧な作品だと思う。そもそも空き過ぎた初代とZの間を埋め前後を繋ぐ作品として設定がよく出来ており、単に表現方法の問題だけだったということがこの作品を読むとよく理解できる。これをもって0083を正史に加えていただきたい。
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初代からZまでの隙間を埋める歴史書2023年12月19日初代からZまでの間にシャア/ハマーン/アクシズに何があったかを描いた物語。これを有象無象の輩が描いたというのなら期待はできないが、作者はあの北爪先生ということでこれだけで作品に納得感が生まれてしまう。シャアが敗走からエゥーゴに参加するまでの世界の状況の変化と心情の変遷、アクシズが一年戦争終戦からZで参戦するまでの政治の変遷、ハマーンが可愛い少女から強烈ツンデレ(笑)に至るまでの変遷が丁寧に描かれていて、あの頃のガンダムの中心にいた人物でしか解けないパズルの組み合わせ方は流石という感想である。またZZのキャラデザをしていた関係か後のZZの登場人物をかなり出していたり、ガトーを出すなど0083とも絡めていたりするのもファンには嬉しいところ。難点は年齢故か絵がやや古くさいくらい。先生にはこのままZZまで描き切って欲しい。
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競馬漫画の皮を被った格言書2023年9月25日武豊が原案のようで、どこまで関わっているかは不明だが作中の競馬関連の描写がなかなかリアルなのはそのせいかもしれない。競走馬は経済動物である過酷な現実を描いているのも、真摯に競馬に向き合っていると感じる。ただ私が評したいのはその辺りの競馬の話ではなく、物語後半に展開される怒涛の格言集だ。実際のプロ騎手がこうなのかは置いておいて、騎手に限らずその道のプロとしての仕事との向き合い方、家族で穏やかかつ幸せに過ごす日々を「これは余生か?」と切り捨てるほどの夢への情熱、そして人は何のために生きるかという人生に対する考え方、過酷な競馬界のストーリーを通してこれらを火の玉ストレートで読者に投げかけてくる。耳が痛すぎてこの言葉が刺さらない人などいないだろう。すぐ他人や社会や政治のせいにし、成功者を妬み攻撃することで快感を得、不満を言うだけで何か達成した気になってその場に止まり続ける多くの現代人、一度読んでみてはいかがだろうか?
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可哀想なジャンプの被害者2023年9月6日90年代半ばのジャンプで連載されていた作品。プロポーズ直後に溺れていた高校生を助け死んだ教師がその高校生に転生してしまうという時代が早過ぎた設定に、転生がバレたら死んでしまうという要素も含め面白くなる素養はあったのだが、ジャンプの悪い面に全てぶち壊されてしまったようである。本来ならじっくり描かれるべきストーリーも人気ではない作品に時間を割けないジャンプの事情なのか、物分かりが良すぎて違和感のあるキャラの性格という歪みが出てしまっているし、特に後半のバトル物への転換は可哀想で見てられないほど打ち切りに向かって突っ走らされており、完全にジャンプ編集部の被害者となっている。他の雑誌であれば輝けたかもしれず、非常に勿体ない。応募する漫画賞はちゃんと選んだ方が良いね。
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独特の世界観に付いてこれるか2023年8月29日一部でコアな人気を誇る機動戦艦ナデシコのコミカライズ。とはいえアニメ版とは内容が異なっており、こちらは一応の完結となっているので読後感はあると思う。世界観や設定、絵柄が非常に独特で好き嫌いが分かれそうではあるが、味のある登場人物や戦闘シーンの迫力は十分な物があるため、大体の人は楽しめると思う。一つケチを付けるとすれば最後に続編を仄めかしているが、原作含めて現在まで一切作られていないこと。ハマるとこの辺に苦しむかと。
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下手だが登場人物がオシャレ2023年8月23日りぼんで8年間連載していた少女ギャグ漫画。姉が定期購読してたころ借りて読んで何となく覚えていたので、今さら拝読。作者はデビュー当時女子中学生だったそうで、中学生なりの画力とリアルな学校/女子流行ネタが良い味を出している。ギャグは言葉遊び系が多く、この辺りが国語の授業的で学生感が漂っていて意外と高度なのに驚く。そんな色々特徴的な中で最も印象に残るのは、下手な絵ながらも登場人物の服装は毎回違っていてオシャレで、この辺りはさすが年頃の女の子だなと妙に感心してしまう。最近の若い娘はこういう感覚を無くしてしまった気がする。
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マガジン黄金期に連載していた実力派?2023年8月9日2000年前後のマガジン黄金期含め、週刊少年マガジンで7年も連載していたギャグ漫画。この頃のマガジンは450万部もの発行部数であったため、これを読んだことがある人は世間にかなり多いと思われる。私も当然その一人で、見かける前は存在さえ忘れていたが読み始めると覚えていた話もあり、青春時代に見た物の自身への影響力は凄いと感じた。
そんな中身はいわゆるヘタウマ系のギャグ漫画で、作者は当時大学生でいきなりデビューしたということもあり最初は明らかに勢いだけ感が満載で、読むのを止めてしまう人もいるかも知れない。しかしそこを乗り越えれば5巻くらいまでは「さすがマガジンで長期連載していただけある」と楽しむことができるはず。ただ6巻以降は盛者必衰で終焉に向かい劣化していくので、買わないという選択肢もあるだろう。その点を考慮して星は4つ。いいね
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人の本質を鋭く描いた慧眼2023年7月24日藤子F先生がまだドラえもんヒット前の売れなかった時代に描いた大人向けの短編集の第一弾。絵柄はあの子供向けの優しくて温かみのあるタッチであるが、その話はおおよそイメージとは結びつかないほどブラックかつシニカルな内容となっており、まさに大人向け。当時からもこう評価されてはいたようだが、この相反する要素が同居してるからこそ、圧倒的な読後感があるのであろう。素晴らしい作品群である。その中身も50年も前に書かれたとは思えないほど、今現在も人の利己的な部分は変わらないんだなと複雑な気持ちになるようなストーリーが多く、人の本質を見抜いたような慧眼に恐れ入る。人は進化しないという事実に気付かされるような、今こそ読まれるべき作品である。
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3人の奇才による集大成2023年7月19日Gガンコミック化の完結編。東方不敗との決着、ウルベの決起、そしてレインとの…など、完結までの一話一話目が離せなくなる熱い展開が目白押しである。しかしこの無駄に大きく無駄に熱い話を上手くまとめて完結させた3人の奇才、今川泰宏、逢坂浩司、そして島本和彦という才能は素晴らしい。細かいことなどどうでもよくなってしまうほどの器の大きなストーリーとキャラクター、今の漫画に足りない物がここにあるんじゃないかね。
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デジタル描写になっている点が少し残念2023年7月19日本作はガンダムファイト本戦の場面を描いた作品。前作でほぼ無くなったギャグ路線が復活しており、展開としてはそれほどシリアスではないが一々熱いセリフと絵はそのままで、バランスが良く仕上がっていると思う。ちょっと残念なのがこの作品からデジタル描画が増えてきており、見にくい手描き劇画描写や読み辛い手書き筆文字が減っていて、迫力が半減してしまっているところ。この作品の魅力は読みにくいからこそ伝わってくる熱さだったので、最後まで読みにくい描き方で貫き通して欲しかった。
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Gガンを描くために生まれてきた島本和彦2023年7月19日本作はデビルガンダムとの邂逅からそれと対峙するための修行を描いており、前作までのギャグ路線がほぼ無くなって圧倒的なシリアス路線となっている。そんなシリアス展開になっても読ませる力は相変わらずで、一々無駄に熱い絵やセリフはこの作品の良さが最も発揮されている真骨頂であろう。漢なら読み終えた後には無駄に叫びたくなるはずである。
えっ?生身の人間がモビルアーマーを倒すなんておかしい?えっ?展開がご都合主義?えっ?科学的見地から設定がおかしい?そういうことを気にする器の小さい人向けの作品じゃないんですよ。いいね
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD ククルス・ドアンの島
ガンダムは悪魔2023年7月5日まず最初に、レビューを書いている時点で映画の方は未聴である点を記しておく。
ファーストガンダムのエピソードの中でも色んな意味で知名度が高い、ククルスドアンという人物の名を冠した作品。とはいえ彼の視点で話が進むのではなく、彼と一緒の部隊であったメンバーが話の中心になっており、一年戦争の状況の変化や周りから見た外側の視点から徐々にククルスドアンという人物が明らかになっていくという手法が取られている。オリジンの安彦先生の原作だけあり、時代背景や軍の細かい設定、魅力的な登場人物とそれらの心理描写の変遷含めて文句の付けようが無く、前述の手法もあり読んでいくうちに深くハマってしまう。さすがの手腕である。
特に恐れ入ったのが度々出てくる謎のガンダムの描写。ザクの攻撃を軽々と避け、まれに当たってもダメージがほとんどなく、圧倒的火力で何機ものザクをまとめて焼き払うという描写はまさに「悪魔」である。さらに本作品の表現として連邦軍側の人物は「一切」登場せず、このガンダムのパイロット(アムロではない)も最後まで一切明かされない。ジオン軍のパイロットにしてみればそれが当たり前であるが、作品でこれをやられると悪魔感が圧倒的に増す。この手法も非常に評価したい。久々に圧倒的なレベルのガンダム作品に出会えて大変満足した。いいね
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ガンダムを舞台にしたサスペンス物語2023年6月14日いわゆるガンダム作品というとニュータイプな主人公がガンダムに乗って敵ライバルとバトルする、というのがステレオタイプであるが、この作品の主人公はパイロットですらなく、終戦末期に起こったとされるクーデターの謎を徐々に解き明かすサスペンス物である。それでガンダム好きが満足するのか?と思うところではあるが、これが大変満足できる。この作者は人物や背景設定にかなり凝るタイプで、最初はその設定の細かさが鼻につく感覚も持つが、ストーリーが進むにつれ設定が活き出し状況や心理描写の違和感の無さと共に説得力を増し、作品に深みを与えていく。その独自設定と原典である富野作品との融合も高次元でマッチさせており、その辺りがガンダム好きであれば間違いなく満足する素養となっている。個人的に特に感嘆したのは、作品内の時期と同時期に起こった設定の「ポケットの中の戦争」まで取り込み作品中で影響を与えている点である。これには脱帽した。この作者の構成力には驚くばかりであり、間違いなくガンダムエースでトップレベルの漫画家の一人であろう。
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機動戦士ガンダム THE MSV ザ・モビルスーツバリエーション
作画はイマイチだが、内容は良い2023年6月6日1stガンダムの正史には出てこないが、裏で存在したとされるMS等をまとめたMSVのコミック化。戦争全体を俯瞰した中で必要と思われる戦術をこなす兵器を単発ストーリーで描いており、リアルが好きな人にはたまらない内容となっている。特に偵察機やレーダー妨害機など、戦術的には必須なんだけどあまりにも地味すぎて商業作品では描かれることが無い兵器を取り上げていることは評価したい。未来ではニュータイプが敵機の存在を感じてしまって索敵など要らないのかもしれないが、そんなオカルトよりこの方面を充実させて欲しい。いいね
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サイドストーリーはこういうのでいいんだよ2023年6月5日主人公はニュータイプでもなく、乗ってるMSはジム系がメイン。ガンダム史に影響を与えることなく、オーバーテクノロジーも出てこない。軍規を逸脱せず、軍命の範囲の中で魅力的な登場人物が感動的なドラマを繰り広げる。ガンダムにおけるサイドストーリーの理想系ですね。こういうのでいいんですよ。
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続編前提になってる部分が多い2023年5月17日ガンダムUCの時代の少し前の事件を描いた作品。小さい事件という設定のためか時代背景等は良いのであるが、話数のボリュームが不足しており細かい人物像や固有名詞が描ききれておらず、続編前提になっている点が多い。続編も合わせて読むことになる点は事前に知っておいたほうが良い。とは言いながら人物に関しては続編でも解決しないのであるが…。
この作者の悪癖かもしれないが、表面的な人物設定は多くするくせに、作ったら深掘りをせず放置してキャラが宙に浮くという点が見られる。この作品はまだマシではあるが。いいね
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登場人物が多すぎる2023年5月17日モビルスーツに関する描写/設定に関しては、ガンダムエース掲載作品だけあり詳細まで考え抜かれていると感じ、満足できる内容である。
他作品のクロスオーバーについては、過去の0083やZZ、そして同時期という設定のUCの人物が登場し、ほどほどの役回りで活躍している。ただもう少しキーキャラになっても良かったと思う。
一番稚拙だと感じるのが登場人物の多さである。本来モブキャラでも良いような人物さえご丁寧に名前と年齢を紹介しているが、全6巻30話というボリュームの割に多すぎで、ほとんどの人物の深い部分を描ききれないまま作品が終結してしまうため、読後感が非常に薄い。最も酷いのはレイブン隊がなぜ反逆したのか、隊長のピコとロックの関係やピコが何故あんなにナイトロを憎んでいるのかがこの事件の発端であるに関わらず、ほぼ何も描写が無い点である。物語の根幹な部分なので数話割いてでも書くべきであった。適切な登場人物数とそれぞれのキャラクターの深いところまでしっかり描き切っているバンデシネの爪の垢を煎じて飲んで欲しい。いいね
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最初は違和感、読後は満足感2023年4月18日ガンダム作品としては珍しいビッグコミックスピリッツで連載されていた作品。そのせいかガンダムエースで連載されているガチ系と異なり、著者の画力もちょっと劣るせいか作中の描画はかなり物足りず、ガチ系に慣れている方にはツッコミ所が多いであろう。私も最初読んだときは「ハズレだったかな…」とも思ったが、読み終えるとストーリーも相まって概ね満足できた。
そんな本作は一年戦争時のサッカーのスター選手を軸にするという今までに無かった観点で描かれており、MS戦にも端々にサッカー要素が取り込まれていて、その点は新鮮である。そもそも弾が飛び交う戦場でサッカー如きが役に立つのか?という疑問もあるだろうが、格闘戦や陽動、陣形崩しなど確かにテクニックや戦術に通ずる点もあるなと感じ、よく絡められていると思う。
そしてガンダム作品で重要な原作や他作品との設定の融合であるが、本作ではテム•レイとマ・クベがキーマンとして登場している。彼らの設定は原作準拠となっており、個人的にはオリジンに合わせて欲しかったが、特にマ•クベは文化に造詣が深く優秀という人物像はオリジン準拠っぽくもあるため、良い設定だったかなと。
最後にストーリーはあまりネタバレは書かないようにするが、各登場人物の想いが交錯してしまった結果…、という結末はよく練られていると感じた。悲しいけどこれ戦争なのよね、とは如何に名ゼリフなんだなと思う。いいね
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訴えたいことは分かるが2022年11月30日キーチという人物を通して、日本社会の問題点を投げかける作品。ストーリーを通じ訴えたいことは分かるのだが、スタートが経済のみに偏っているのが残念。批判したいのであれば安全保障も含めた多角的な視点で論ずるべきで、そこが抜けているためイマイチ共感できない。こういう作品を書くのであれば、多面から分析して描いてもらいたい。
しかし体制批判にご熱心なマスコミ界隈が好きそうな漫画なのに持ち上げないのは、電波利権とか触れられたくない内容が描かれているからであろう。そこを躊躇せず書いた点は評価したいし、そこから誰が一番卑怯な奴らかは自ずと分かるはず。いいね
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星5個じゃ足りない、控えめに言って完璧2022年10月17日80年代から90年代中頃まで連載していた作品。レイバーというロボットが登場する内容であるが、SFなんて何処へやら、徹底して現代日本社会に根差した背景で、親近感まで感じてしまうほど現実的。漫画とアニメは新しい物ほど洗練されていて良いと思っているが、この作品は80年代に描かれながら、物語設定、展開、登場人物、心理描写諸々、その全てが洗練されていてグイグイ引き込まれてしまう。同年代の漫画と比べても傑出しており、作者は真の天才ではないかと思うくらいである。まさに完璧、今後も語り継がれるべき歴史的な一作であると思う。
しかしこれが少年誌で連載されていたことが驚きだ。警察や会社内部の話とか登場人物の考え/行動の緻密さ等は、大人になって社会に出ないとその描写の凄さは分からないだろうに。 -
内容は面白いけど最終巻が含まれていない2022年10月7日内容は文句が出ないほど面白い。しかし7巻完結と記載がありながら単行本25巻相当が含まれておらず、最終話に至る何話かを読むことができない。よって商品としては最悪である。
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ギャグはつまらないが面白い2022年9月12日80年代末の週刊少年ジャンプに掲載されていた作品。まず読むと目につくのが、80年代独特のノリに溢れたギャグ。幾ら子供向けとは言え、この令和の時代に見ると面白くなくて結構キツく、人によっては読むのを止めてしまうかもしれない。ただその熱量がもの凄く、平均すると1ページに1ギャグがあるではないかというくらいの量が次から次へと繰り出され、その点においては作者の魂を感じることができる。
肝心のストーリーの方であるが、
•登場人物が全員昔話の主人公などが元ネタになっており、最後までブレずにその軸を守っている。
•多少例外もあるがバトルの基本はプロレスであり、これも大きく逸脱することはない。必殺技もプロレスに則った物が多く、その描写には作者のプロレス愛が感じられる。
•ストーリーや登場人物の心理展開はお約束展開ながらも自然かつ納得感のある展開で、読んでいて感情移入しやすい。
•そして何よりジャンプの「友情努力勝利」が存分に詰め込まれ、バトル中の熱さとバトル後の爽快感が何とも言えず心地いい。
と、ジャンプの良さを体現したようなクオリティである。
ギャグはつまらないが、じゃあ無くしたとしてもそれはそれでつまらなくなってしまうという、稀有な作品だと思った。いいね
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残酷な描写の裏にある現実と尊敬2022年8月23日20年以上も前にドラマ化もされた監察医という仕事を扱った作品。テーマがテーマだけに殺人や不慮の事故に遭った死体やその解剖の描写があり、独特の絵柄ながらもリアルに描かれていて耐性の低い人にはキツイかもしれない。しかしここに描かれていることは現実、さらには身近で行われていることであり、あえてその表現を誤魔化さないところに、作者の監察医へのリスペクトを感じることができる。解剖を通じ真実を明らかにし、残された人の人生を変えるこの仕事には、私も尊敬の念を禁じ得ない。昨今は人手不足もあり行政解剖も満足に行われていない状況のようであるが、こういう作品を見て監察医を目指す人が増えることを願わずにはいられなくなる。
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もう二度と出ないであろう名作2022年8月22日スーパージャンプ連載時にリアルタイムで読んでいたが、期間限定で読み放題となっていたため久しぶりに拝読。やはり定期連載ではなく一気読みすると、当時気づけなかった点などが出てきて面白い。
そんなこの作品は交通事故鑑定人という仕事を中心としており、このテーマを書くには当然「交通事故」に関する知識が求められると思うだろう。しかし読めば分かるがそれだけの知識では足りるはずもなく、「車やバイクの構造」「多種多様な車種やその特徴」「物理法則」だけではなく、アメリカを舞台にしてるところから「アメリカの交通法規」「アメリカ文化」といった周辺まで理解していないとこの作品は描けないのである。当然このような知識を持った上で絵も描けなければならず、さらに漫画として面白く仕立てなければならない。故にこのテーマでここまで面白い漫画はもう二度と出てこないと思っている。誰しもが交通事故の加害者/被害者になりえるこの時代、この作品を見ておくことをオススメしたい。いいね
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本家と比べてしまうとどうしても2022年2月8日「絶対可憐チルドレン」のスピンオフ作品。本家ではあまり陽の目を見ないPANDORAの大人メンバーを中心に描いており、その観点では本家ファンにも楽しめる面白さがある。ただ本家と比べてしまうと、どうしても気になる点が目についてしまう。
・絵はキレイに見せてはいるが、アクションシーン時の人物動作の躍動感やちょっとした手足の長さの描写等に、稚拙な実力が見え隠れする。まぁデビュー作のようなので、今後の改善を期待したい。
・例えば港でPANDORAの面子をBABELが待ち構えていた際にヘリで囲む描写があるが、歴戦のメンバーがヘリの音を頭上に来るまで気づかなかったというのは無理があり、興醒めしてしまう。このように設定に詰めが甘いシーンが幾つかあり残念。
・人物の心理描写が直情的で、何の捻りも無いのが惜しい。本家はそれぞれの人物が背景(=人生)から来る想いに沿って行動しており、重要シーンでそれらの思惑が重なって盛り上がったり伏線が回収されるのが本当に上手。それらの心理描写が緻密なほど計算されており、言い換えれば全ての人物に感情移入できるほどである。この作品の人物は何かが起きればそれに沿った行動をしてるだけであり、「まぁそうするよね」で終わってしまう。つまり登場人物の心理を深く考察することもなく、ページをパラパラ飛ばすだけになってしまう。
まぁ色々書いたが、本家および椎名氏が天才であるため、この作品が絶対的に悪いということではない。ただ本家より値段が高いのだけは納得できないが。
しかしこの作品にも本家より優れた点が一つある。それはユウギリの可愛さであろう。むしろユウギリを描くためにこの作品を作ったのでは感じるほど、気合いが入っている。いいね
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あなたの人生が変わるかもしれない傑作2022年2月7日天才的な能力と引き換えに周りの人に思考が全て漏れてしまう脳の病気「サトラレ」、このファンタジーともリアルともつかない斬新な設定を軸にした傑作。作中に出てくるサトラレに対する解説は素人目には納得できる点が多いし、サトラレに関する法律、サトラレに出合ったときの周りの一般人の反応、そして性や生理反応といった人間なら誰しも持ち得る事に対する話をキチンと書くなど、作者がこの設定を綺麗事にせず、良い面悪い面を両方から描写する姿勢には情熱を感じる。そのようなストーリー的な面も面白いのであるが、やはり核と言えるのが、心の裏表なく全ての想いを人に伝えるサトラレと、本音と建前そして嘘を駆使しながら人と接する非サトラレの我々、どちらが人間らしく、そして真のコミュニケーションと言えるかというテーマである。これに対する自分なりの答えを見つけたなら、タイトルのようにあなたの人生が変わるかもね。
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今では普通になった工夫ばかり2022年2月1日伝説的な食の描写でカルト的な人気を誇っているアニメの原作漫画。確かに向こうは別のベクトルで大変面白いが、こちらはシンプルに料理の創意工夫が描きこまれていて、スッと入ってくる面白さがある。私はこちらの方が好きかもしれない。
そしてレビュータイトルについて。これは批判では無く称賛である。この令和において種々の料理で普通の工夫になっていることが、30年ほど前のこの漫画には当たり前に登場しているのである。例えばお好み焼き。牛すじ、明太子、モチという今ではどのお好み焼き屋でも用意している具材を、創意工夫として利用している。これらの工夫が当時から一般的にあったのかは古すぎて私には分からないが、内容としては今でも通ずる物であることは間違いない。作者は当時に料理屋を開けば大成功したのではないだろうか。その先見の明には恐れ入る。 -
現代と魔法の融合を上手く描ききっている2022年1月12日まず本作には前日譚となるエルナサーガがあり、読んでいなくても楽しめる内容とはなっているが、最大限の魅力を引き出すためには是非とも読んでいただきたい。
内容はその前作から続く未来となっており、テクノロジー全盛な現代。そこに過去の魔法が復活するという設定は色々な作品で観ることができるかもしれないが、この作品はそれらの要素の融合と相反を上手く配置し描ききっている点が素晴らしい。また宗教や神に対する考え方、何が正義かという点も説教くさくなくシンプルかつストーリーに深く絡むように説かれていて、巻数以上の読後感を味わえる。この作者はもっと評価されていいだろう。いいね
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引き際があまりよくなかった2021年10月6日当時リアルタイムで読んでいたが、途中から読まなくなり最終回が気になったので拝読。物語の背景にある政治的な情勢はリアルかつ問題を的確に捉えており、この令和においても同じような問題を30年近く経っても引きずっていることに驚く。肝心のバトル面の方はある程度リアルさがあり、急に敵がインフレになったりするいわゆるバトル漫画にありがちな悪循環に陥ることも少なく、読んで興醒めすることはない。ただ終盤はダラダラ連載している雰囲気があり、九鬼家との闘いで終結としておけば綺麗な幕引きとなっていたであろう点が勿体無い。また途中から説明なくリエが一切登場しなくなったりと、人物面は迷走が見え隠れする。漫画は引き際も大事である。
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素晴らしき名作2021年8月26日作品名は知っておれど、内容は全く知らなかったため読んでみたが、素晴らしき名作であった。いわゆる時代劇物は、その時代背景故か主人公の目的が当時の社会制約ゆえ壮大ではなかったり、一流の剣士になる等ボンヤリしていることが多いが、当作は柳生一族を倒すという明確かつ時代背景に合致する目的がストーリーの主軸になっており、読む者を迷わせず引き込む魅力となっている。また仕合においては刀だけではなく仕込み槍や銃・爆薬を駆使するなど、正直分かりづらい剣術での決着よりエキサイティングさが増している。そしてこれが一番であるが、ストーリーの核となっている「武士の矜持」ともいうべき作法と心得と魂の描写。今の日本人はどうしてこれを忘れてしまったのか。非常に考えさせられる作品であった。
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長期連載しただけあるクオリティ2021年4月17日11年の長期連載、またアニメ化もされただけあり、かなり面白い。チンピラのようなヒーローと日常に溶け込む悪という背景であり、凡才な書き手であれば寒いだけの内容になりそうであるが、どこかに居そうかつ怪人の特徴をキチンと生かしたキャラ設定が絶妙、また日常あるあるネタとファンタジーを織り混ぜたストーリーとも無理無駄なく溶け込ませており、どんどん次の話が読みたくなってくる。流石に最後の方はネタ切れ感が出てきてしまうが、あまり凝らずに日常を書き続けるだけでも良かったと思う。
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ラストがあまり好きではないが、傑作2021年4月1日この絵柄を見て最初は90年代前半頃の作品かと思ったが、なんと2000年代とは!当初はやや古臭く稚拙な画力が気になったが、段々と味になり後半には逆に武器になってきたように思う。ストーリーは「動物と話せる主人公が色々と動物を救いながらヒロインと結ばれる」という単調な話を想像したが、これが全然違う。もちろん恋愛要素もあれば、獣医資格を持つ筆者の知識に裏付けされた愛玩動物の知識、また現代社会が抱えるペットを取り巻く重い問題まで、喜怒哀楽全てを卓越したバランスで描ききっており、この構成力には脱帽。登場人物の心理描写も自然かつ心に刺さるものがあり、読んでいて何回も見返すほど引き込まれてしまう。まさに傑作だ。ただラストは人によるであろうが、個人的には好きではない。他の人の批評が知りたいところ。
蛇足だが、一番好きなのは北海道のお風呂回。いいね
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ドラマでヒットする前の作品2021年3月24日後に4thまで作られるヒットになったドラマの原作。そのヒットのおかげか漫画の方も続編が色々と作られることにはなったが、この初作は9巻で幕を閉じている。内容は既に周知の通り、主人公の強さとお色気シーンはこの作品でも登場しており今さら説明不要であるが、ここで推したいのは話の節々に埋め込まれている「サラリーマン」「男」「日本社会」に対する哀歌とも言うべきセリフの数々。その内容は20年経った令和の時代においても、男の心に突き刺さるであろう。気になった諸君は読んでみるべし。そして君はその平凡な人生のままでよいのか、考えるであろう。
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もう少し永く見たかった作品2021年3月17日当時スーパージャンプでリアルタイムに読んでいたが、生活の激変もあり読破せずに中途なままであった作品。ただ20年越しでも思い出せたように、内容や絵柄が個人的には大変好みである。3巻までは内容もテンポも抜群で、引き込められるように読んでしまう魔力を持っているが、4巻からの最終回に向けたストーリーはかなり性急で、打ち切られたせいなのか作者が構想できなかったのかの裏事情を察してしまい、大変勿体なく感じる。個人的には3巻までのテンポでもっと永く読みたかった。蛇足だが、判子絵のようなオタク向け作品が蔓延り売れる世の中、この主人公の方が、そのどれよりも圧倒的に可愛いと思う。
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時代は変わっても作風は変わらない2021年3月16日バブル真っ只中の80年代後半に連載され、時代へのカウンターとして人気を呼んだ漫画の続編。連載の時代は平成末期、作中の時代は平安末期へとそれぞれ時代を移しているが、作品のスタンスは相変わらず世間とズレている自由人達の、目的も何もなく生きていく日常(非日常?)を描いている。そういう作風もあり時代考証や設定は大胆かつフリーダムで、平安歴史物として見るのは間違い。まぁそれを求めて手にする人はいないだろうけど。主人公の蜂須賀はダメ人間ぽく書かれてはいるが常人を越えた才覚溢れており、見てる分には面白いけど感情移入はできない。ご都合主義のように後付けで蜂須賀をスーパーマンにしてしまう点が、星マイナス1した理由。悲しいかな、我々のような凡人は結局木村のようになってしまうんだよね。
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前作を読んでから読むべし2020年9月24日まず始めに、この作品には前作譚となる「EVIL」が存在する。私はそれを知らずに読み、特に支障なく楽しめたが、繋がる部分が多いため、やはり前作を読んでからこちらを読むことをお勧めする。
この作者と言えばスポーツ物が有名であるが、スポーツは単なるシチュエーションに過ぎず、その核は「男同士の友情」と「逆境からの逆転」だと思っている。スポーツから離れたこの作品の主人公達もそれを中心に話が進んでいくが、正直この作者にこんな血みどろでドロドロな話が書けることに驚いた。爽やかな青春のすぐ裏でそんなドロドロな話が繰り広げられる対比も面白く、これぞベテランの仕事という老獪さを感じる。しかし作者は女性ながら、女性が嫌いなのであろうか(笑) -
8巻まであると思ったら2020年9月11日1巻1話で、全8話。とはいえ分量およびストーリーはそれなりに満足感がある。内容はオタク受けを狙い過ぎている感があり、色々な作品で使い古された表現もあるが、高い画力がそれをカバーしていて嫌悪感が少ない。作者のもっと重厚なストーリーの作品を読んでみたい。
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競馬ファン以外にも読んで欲しい2020年8月28日10年一世代と言われている競馬界、内容は2~4世代ほど前の古い時代ではあるが、馬にまつわるドラマは月日が経っても色褪せることは無いので、新旧競馬ファンはもちろん、競馬を知らない人にも是非読んでいただきたい。
しかし作中にも触れられてはいるが、月10万は維持費がかかるという馬を、何でもかんでも生かしておくことはできないという過酷な現実は分かっている。天寿を全うできる馬など、1%もいないだろう。それでも、重賞を複数勝った馬や賞金2億は稼いだ馬まで余生を全うできない現実は、単なる馬主の金儲けの道具として扱われてるだけに過ぎず、間違っていると思う。JRAもそうだし、競馬ファンもこの漫画を見て、引退馬について考えて欲しいと思う。 -
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文句無しに面白い2020年8月24日ほのぼのとした画風にシュールなギャグが特徴の作者であり、この漫画でもその才能が如何なく発揮されている。元々興味はある作者であったのだが、読み放題で見ることができたので良かった。一番好きなのは30杯目の話で、久々に抱腹絶倒した。
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金を出して読みたいとは思わない2020年8月19日四コマギャグ集であり、肩肘張らずに読めるのはいい点であるが、Twitterに転がっている商業以下の作品以外の何物でもなく、金を払ってまで読もうとは思えなかった。読み放題であれば、かろうじて読んでも良いだろう。
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若手社員に是非読んで欲しい2020年8月19日営業の基礎、企業活動とは、大企業と中小企業の関係性など、この令和でも通用する内容がちゃんと描かれている。今のDX時代、流石にそれだけでは駄目ではあるが、基礎的で不変な内容が多いため、特に若手社員にとっては役立つと思う。是非読んでいただきたい。
作品的には、中小企業の主人公が大企業の御曹司と対等に張り合えるまでを描くのは流石に無理と思っていたため、ラストは想像通りこんなもんかという内容であったが、途中のストーリーは丁寧に描かれていて、無理なく飽きずに読めるところは作者の技量を感じる。作品としての長さもちょうど良かったのではないか。いいね
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良くも悪くも昔のノリ2020年7月31日良くも悪くも昔のノリに溢れており、この令和に新たに読むとキャラやストーリーが古くさくて好き嫌いがあると思う。読み放題なら良いが、わざわざ個別に購入するのはオススメしない。作者はこれ以後に面白い作品を幾つか排出するので、歴史を辿りたい方は読むべき。
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