地に足のついた世界





2020年9月28日
しっかりとした綺麗な文章で、地に足のついた世界が描かれている。
主人公は何とも絶妙に間の抜けた魅力があり、周囲の状況がどうあれ、常にほんのりさせられる。
昨今の異世界モノはスタート地点の設定があるだけで中身のないダラダラが続くものが多いが、この作品はきちんと着地点までのプロットが伺える。最初からあってもなくても良いような小さな仕込みも散りばめられており、読み込むと芸が深い。
惜しむらくは、たまに描写に無駄が多い部分があってテンポが崩れていたり、たまに台詞回しがベタ過ぎてクサくて冷めるところだろうか。
しかし全体の構成にしろバランスにしろ流れにしろ、一定のクオリティを保つ良作品であることに間違いはない。
主人公は何とも絶妙に間の抜けた魅力があり、周囲の状況がどうあれ、常にほんのりさせられる。
昨今の異世界モノはスタート地点の設定があるだけで中身のないダラダラが続くものが多いが、この作品はきちんと着地点までのプロットが伺える。最初からあってもなくても良いような小さな仕込みも散りばめられており、読み込むと芸が深い。
惜しむらくは、たまに描写に無駄が多い部分があってテンポが崩れていたり、たまに台詞回しがベタ過ぎてクサくて冷めるところだろうか。
しかし全体の構成にしろバランスにしろ流れにしろ、一定のクオリティを保つ良作品であることに間違いはない。

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an さん
(女性/40代) 総レビュー数:904件