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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 離婚予定の契約婚なのに、冷酷公爵様に執着されています(分冊版)

    紡木すあ/琴子

    きゅんきゅん
    2023年4月14日
    定番に女子がきゅんきゅんするやつです。
    最初は冷たくて後から愛されるパターンは王道ではありますが、つい続きが読みたくなりますね。
    しかし…単話版の短さ。泣けます。3話まででやっと前提が…といったところ。
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  • オーバーロード

    丸山くがね/so-bin

    言うまでもなく有名な名作
    2021年9月25日
    もちろん、欠点はありますが、何より…ひとつの筋を貫き通しているという点において、かなりしっかりした作品です。
    徹底的に悪者視点での話があってもいいじゃないかというところからスタートされた話だということですが、本当に主人公側がえげつないことして、愛されるキャラがバタバタ無残にさっくり死に、悪評を轟かせる主人公サイドは圧巻です。
    他には無い方向性の作品。
  • 異世界薬局

    高山理図/keepout

    きっちり専門的で面白い
    2021年9月25日
    作者が、がん研究に取り組む現役研究者さんなので、細部までリアルな話です。
    文章構成も全体の構成も整っていて読みやすく、荒唐無稽なラノベに辟易している人にはオススメです。
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  • 精霊幻想記

    北山結莉/Riv

    ベタなのにしっかりした作品
    2021年9月25日
    内容や設定は、こう言ってはなんですが、かなりのベタです。
    転生して前世も今世も美形の男主人公がひとり抜きん出てアホのように強く無双し、辛い少年時代を経て、出会う美少女全員に惚れられハーレム状態だが調子に乗らずにいい男ぶりを発揮し続ける、という。
    さらに鉄板の勇者召喚や巻き込まれ召喚もあるものの、それらの人より主人公が圧倒的に強いっていう。
    悲惨な目にもあいつつ、キレイごとばかり言うわけでもなく、精神的に成長しつつ、王様に気に入られて身分までもらっちゃった的なところも。
    ただ強いだけじゃなくてちゃんと特別な理由も実はあったよ…っていう流れまであります。

    この作品がすごいのは、ここまで見事な王道を詰め込んでおきながら、作品が駄作に落ちていないこと。
    おそるべきことに、きちんとまとまっています。
    誤字脱字のチェックも、他のなろう系に比べると格段に少ないのでストレス少なく読めます。

    これぞ異世界転生の無双ハーレム!という決定版です。
  • ライドンキング

    馬場康誌

    おじさま好きにはたまらない
    2021年5月23日
    かなりおかしいおじさまが主役。こんな強面でこんな強くてめちゃくちゃやって、さらに愛すべき性格のおっちゃんが動く話が面白くないわけがない。
    設定はベタかもしれないが、各キャラがそれぞれ魅力的。おじさんとごつい女性の描写が本当に素晴らしい。
  • 辺境の老騎士 バルド・ローエン

    支援BIS/菊石森生

    名作。
    2021年5月23日
    原作も手放しで素晴らしい作品だが、このコミカライズも原作の空気を損なわず、さらに広げてくるような味がある。
    バルドの魅力が遺憾なく発揮され、のんびりとふんわりと、美味しく、かつ苛烈に、この話の世界にどっぷりとつかって読むことをオススメする。
  • ミステリと言う勿れ

    田村由美

    作者独特のワールド全開
    2021年5月23日
    この、独特なじわじわ感が好きな人にはたまらない、この作者の味がよく出た作品。
  • 戦国小町苦労譚

    夾竹桃/平沢下戸

    ある意味、趣味の話。
    2021年5月23日
    こだわりの深い農業や戦国の歴史を延々と語っていくような部分があり、ツボな人にはとてもハマるだろうが、やや趣味のおしつけのような暑い圧が感じられる。
    個人的には好きな作品だし、静子のハーレムにならないハーレム感がなんとも面白いので、追い続けたい。
  • 魔入りました!入間くん

    西修

    馬鹿馬鹿しく気楽
    2021年5月23日
    さくっと気楽に読むには良い作品ではないだろうか。極端で笑える。が、随所にくさいセリフや描写があり、それを受け入れるかどうかは好みの別れるところかも。
    ある意味、サクセスストーリー。
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  • ゴブリンスレイヤー

    蝸牛くも(GA文庫/SBクリエイティブ刊)/黒瀬浩介/神奈月昇

    どっしり感のある作品
    2021年5月23日
    じわじわとくる作品。描写はえげつないがストレートで迫るものがある。原作の独特の世界観をよく継いでいる。
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  • 転生賢者の異世界ライフ~第二の職業を得て、世界最強になりました~

    進行諸島(GAノベル/SBクリエイティブ刊)/彭傑(Friendly Land)/風花風花

    ひたすら淡々と無双
    2021年3月26日
    原作の淡々とした進みをそのままうまくコミカライズしてある作品。よくわからないけど凄いことしちゃって驚かれる無双モノの定番。
    特になんのひねりもないが、スッキリしたい人にはオススメ。
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  • マイホームヒーロー

    山川直輝/朝基まさし

    ハードな現実との向き合い方
    2021年3月26日
    何かがひとつ違っていれば誰もが陥るかもしれないハードな現実と向き合い、奮闘する父の姿がひどく惹きつけるものがある。
    一見、平凡で冴えなく見える父母。自らのハードな人生を娘には見せず、平凡と平穏に作り続けた父母の姿が素晴らしい。
    そんな中年男女が全力で立ち向かう悪夢のような現実、年頃の娘を守る強さ、精密でリアルで魅力的なキャラ描写、それらが読者を掴んで離さない作品。
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  • 聖者無双

    ブロッコリーライオン/秋風緋色/sime

    普通の無双とも一線を画す
    2021年3月26日
    びびりでちょっと抜けたところがある主人公が、努力で成長して流されているうちに世界的重要ポジションになっていく話…かな?
    おっさんらはともかく、若者の描き方は綺麗で読みやすい。序盤は到底無双ではないが、頑張る姿を愛でる作品。
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  • マージナル・オペレーション

    キムラダイスケ/芝村裕吏

    なかなかにリアル
    2021年3月26日
    とても丁寧な展開、描写で、読み応えがある。ヒューマンドラマでもあり、サクセスストーリーでもあり、でもやはり見るべきところは細かな人間の描き方。なんともずっしりくる話。
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  • 溺愛執事と嘘婚契約

    姫なっつん

    意外にも面白い
    2021年3月26日
    TLな展開や描写が主軸なものの、意外にもベタになりきらない面白さ。徐々にベタになりそうな予感もするものの、序盤は面白い。
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  • 彼女の沈清【タテヨミ】

    seri/biwan

    途中まで
    2021年3月26日
    完結まで読まないと話の良し悪しについては語りにくいくらい、とても丁寧な展開で描かれている。
    じわじわとくる落ち着いた話が好きな人向き。
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  • 可愛いだけじゃない式守さん

    真木蛍五

    ヒロインがイケメンな話
    2021年3月26日
    ただただ、ヒロインがイケメンです。個人的には少しあざとすぎるんじゃとも思えるほどなので、これを読んでスッキリ爽快になるかどうかは多少好みがわかれるところ。
    でも試し読みの序盤だけでぐっとくるなら、読んで間違いない。
  • 転生したらスライムだった件

    伏瀬/川上泰樹/みっつばー

    おすすめ
    2021年3月26日
    web版原作、書籍版原作、このコミカライズ、アニメ、その他のスピンオフ作品コラボ作品の中で、このコミカライズが間違いなく最も良い出来。
    原作のとっちらかった感もすっきりと整理され、原作よりむしろ伝わりやすくなっていると感じられる。主に書籍版を元にされているようではあるが、序盤は特に細かい部分や因果関係がさりげなくほんの少し変えられて秀逸にまとまっている印象。
    アニメ版のようなわざとらしいキャラデザが好みではない人には特に、このコミカライズ版はオススメ。
  • ノラガミ

    あだちとか

    構成もキャラも魅力的
    2021年3月26日
    そこはかとない伏線もありつつ、序盤はわりとほっこりな進み。徐々にそれぞれの立ち位置が変化してゆくところも自然。
    総合的に読んで損はない作品。
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  • はたらく細胞

    清水茜

    分かりやすい面白い
    2021年2月28日
    完全読破すればかなり人体に詳しくなれる。
    まさに楽しくお勉強。
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  • 金田一37歳の事件簿

    天樹征丸/さとうふみや

    おっちゃんの金田一
    2020年11月26日
    話の構成や流れは、少年時代と特に変わりはないが、事件の内容はやや現代よりにされている。事件背景やトリックや犯人描写などは、今風になったと言えるかもしれない。金田一は大人になり、もう謎は解きたくないと言い自分から首を突っ込まないような常人の分別をみせるかと思いきや、結局どっぷりと入り込んでいるので結果として変わりはない(笑)。が、一応、推理モノの定番といえるような無駄な「関係者全員の前で吊し上げ」は以前よりナリを潜めたように思う。
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  • 君が僕らを悪魔と呼んだ頃

    さの隆

    なかなかのハード展開
    2020年11月26日
    隅から隅までハード展開。設定も展開もキャラも全て重いので、覚悟を決めて読むべき話。グロさ残酷さは基本としてあるものの、ただそれだけではないしっかりとした展開描写がある。
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  • ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する

    雨川透子/八美☆わん

    ご都合主義ではあるものの
    2020年11月26日
    ループしまくって人生経験が異常に豊富というチート設定。が、ややご都合主義的なチートというか、随所に荒と雑でベタな会話が見えるのが少し残念。全体としては面白いが、ベタ展開とご都合主義でさらっと読むタイプの話。
  • 悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。

    松浦ぶんこ/天壱/鈴ノ助

    面白いが…
    2020年11月26日
    面白いが、設定がご都合主義的な部分がある。元のゲームシナリオと現実の流れがもう少し区別されていたら…とも思えるが、全体としてキャラも立っているしまとまっている。
  • 【合本版】完全回避ヒーラーの軌跡

    ぷにちゃん/匈歌ハトリ

    安定のベタ展開
    2020年11月6日
    全体を通して意外性や独創性は特に無く、展開もテンプレ感が漂うのである意味とても安心して読める。良い意味では読みやすいが、悪く言えば薄っぺらい。設定も至極浅く着地点も雑で主人公の言動も面白みが無い。主人公は変わっているとか機転がきくとか頼りになる的な表現をされているものの、むしろ浅はかさが目立つ。あっさりとしたスッキリ展開のRPGをプレイしたような読後感なので、細かいところにこだわらずに読める人には楽しめるのではないだろうか。
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  • 悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。 連載版

    松浦ぶんこ/天壱/鈴ノ助

    まとまりのある面白さ
    2020年10月9日
    原作は構成や文章が残念なところが散見されたが、さすがコミカライズ、その辺をうまくスッキリと纏めている。展開や設定はベタではあるが、魅力的に描かれていて、一定のクオリティを保っている。
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  • にわか令嬢は王太子殿下の雇われ婚約者 連載版

    アズマミドリ/香月航/ねぎしきょうこ

    ベタな面白さ
    2020年10月9日
    特筆するような設定は無い。が、うまくキャラを魅力的に動かし、成立させている。
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  • うっかり陛下の子を妊娠してしまいました~王妃ベルタの肖像~【分冊版】

    西野向日葵(富士見L文庫/KADOKAWA刊)/田中文

    面白いっちゃ面白いのだが…
    2020年10月9日
    今風にタイトルをつけて客寄せしたいのは分かるが、この作品はそもそも原作が十二分に魅力がある。原作より少しチープに少女漫画テイストに落とされたことが編集の意図なのか、少し残念。
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  • 本好きの下剋上 第二部

    鈴華/香月美夜/椎名優

    分かりやすい
    2020年10月9日
    分かりやすい安定感のある面白さ。キャラもそれぞれ魅力的で、文章だけでは想像し難いところをうまくコミカライズで表現されている。そもそも原作のファンなので、少し原作のイメージと違うと感じてしまうところはあるが、これはこれで面白いのではないだろうか。
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  • 薬屋のひとりごと

    日向夏/しのとうこ

    絶妙な異色推理モノ
    2020年10月9日
    軸に大きなストーリーが鎮座するなか、細々とした事件や日常の謎解きが進められる。だいたいにおいて全ては軸の流れに収束されていくところも無理がなく全体の仕掛けとして面白い。壬氏のぼっちゃんぶりと、猫猫の強烈なキャラが、絡みとして作品にこれ以上 ない魅力を添える。キャラもストーリーも圧巻の安定感を醸す良作品。コスパ的にも間違いなく買って損は無い。
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  • 転生したらスライムだった件

    伏瀬/みっつばー

    面白い。が…
    2020年10月9日
    ストーリーとしては、文句なく面白い。キャラも設定も話の展開も魅力に溢れ、先が気になる。ベタな部分が多いのに陳腐にはならずに長くキープできているのは圧巻。
    異世界転生モノとしては群を抜く面白さではないだろうか。
    が。これ以上ないほどに文章力が壊滅的。誤字脱字誤用も多い上に構成が支離滅裂で、まとまりも整合性もない。書籍版とwebの差異が作者の中でまとまっていないのか、それとも単に書いたことを覚えていないのか、細かな設定や表現が二転三転することも多々。質の悪いシナリオの如くダラダラ続く文章で、読んでいるのが苦痛になるほど。それでも面白いので十数巻も読み続けてしまいさらに読み返したくなるほどの魅力ある作品なだけに、もうこれだけ売れたらプロに書き直してもらったほうがより売れるんじゃないのかとまで思ってしまう。
    なのでまさに『腕のいいプロに書き直してもらった』コミカライズが、アニメや他のスピンオフに比べても群を抜いて素晴らしい出来になっているので、続きを読むのを待てるのならばそちらを待つべき。…とまで思っても、続きが読みたいので結局お布施的にもこの原作書籍版を買うほどには好きな作品ではある。しかし十数巻も続く現在、力のインフレ具合が凄まじく、展開にも徐々にチープさが醸し出されてきたのでそろそろ心配。今後も読み続けたい作品であってほしいと願う。
  • オネェ課長たまきさん~オネェは社畜を救う~

    高瀬雛

    課長さいこーです
    2020年10月9日
    オネェは人間関係と仕事の絡みを回すのがうまいと良く言われますが、それを体現しているのがこの課長。自由なポジティブで、ユニせックスなポジションを自然に表しているのが爽快。
    さくっと読めるライトな作品。
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  • 生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい

    のの原兎太/ox

    地に足のついた世界
    2020年9月28日
    しっかりとした綺麗な文章で、地に足のついた世界が描かれている。
    主人公は何とも絶妙に間の抜けた魅力があり、周囲の状況がどうあれ、常にほんのりさせられる。
    昨今の異世界モノはスタート地点の設定があるだけで中身のないダラダラが続くものが多いが、この作品はきちんと着地点までのプロットが伺える。最初からあってもなくても良いような小さな仕込みも散りばめられており、読み込むと芸が深い。
    惜しむらくは、たまに描写に無駄が多い部分があってテンポが崩れていたり、たまに台詞回しがベタ過ぎてクサくて冷めるところだろうか。
    しかし全体の構成にしろバランスにしろ流れにしろ、一定のクオリティを保つ良作品であることに間違いはない。
  • 神達に拾われた男

    Roy/りりんら

    主人公のキャラに乾杯
    2020年9月25日
    捨てる神あれば拾う神あり、の言葉を文字って付けられたタイトル通り、地球の神にアレコレされて悲惨だった主人公が異世界の神に愛される話。
    元々が謙虚なおっさんだったおかげで、なんとも渋い少年となっている。設定や流れやキャラはよくある転生モノの踏襲でしかないものの、スライムの研究がスパイスになっているのか、はたまた筆運びのおかげか、とても読みやすい。
    特筆するほど卓越した文章ではないものの、ストレスフリーで読めるくらいなのは長編として必須でありがたい。
    余談だが、巻末に主人公が死んだその後の地球が毎回少しずつ描かれているのが地味に楽しみ。
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  • 進撃の巨人

    諫山創

    長編作品の性
    2020年9月25日
    全体を通して、ややまとまりに欠けるというか、構成が残念な部分がある。その辺りはアニメのほうがしっかりしているので、アニメから入ってきた人にはハードルが高いかもしれない。が、逆にこの整合性に欠けたような奇妙な流れやテンポに慣れて受け入れられる人ならば、じわじわと迫り来るものがあるだろう。個人的には、だんだんと雑に感じられる流れが増えてきて、これが長編モノの性なのかと少しばかり落胆する。
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  • 【合本版】マギクラフト・マイスター 全14巻

    秋ぎつね/ミユキルリア

    物作りに愛情を感じる作品
    2020年8月26日
    作者は本当に、作るのが好きなのだなと感じられる作品。モノ作りが好きな人なら楽しんで読めると思う。ただ、工作関連に関しては文句無い筆運びなものの、その他の戦闘やら恋愛やらのパートは非常に残念感が漂う。取ってつけた感が半端ないというか、唐突で情緒に欠けるというか、何やらそこだけ異質で、特にヒロインとのくだりは何やら無理矢理なベタさとくささが目立つ。
    個人的には8巻で終わりが良かったのではと思える。キリよくというなら10巻までだが、それもヒロインとのくだりのグダグダが多くなるので作品の質を下げてしまっているような。(ベタが好きな人には気にならない程度なのだろうが個人的にはちょっと…)。それでもせめて12巻まで。13巻は完全に蛇足(14巻はまるまる先代の番外編なので別カウントと言える)。
    作ることに関しての部分は、よくこれだけただ作成しているだけなのにきちんと流れが生きているものだと思わせられるほど、しっかり描かれていて面白い。全体として、買って損はないと思わせてくれた作品。
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  • ティアムーン帝国物語

    餅月望/Gilse

    ベタだが面白い
    2020年8月3日
    序盤は特にダラダラ進み、タイムリープものとしては珍しく主人公が賢くないので、ややダレる。が、その賢くない部分も、群を抜いて馬鹿なわけでもない部分も、際立って変人でも善人でも悪人でもなく、強固な意志をもつわけでもなく、リープ前をダラダラと悔やむ独白が続くわけでもなく、リープ後に人が変わりすぎるほどでもなく…人ってこんなものよねと思わせられる凡人ぶりを発揮する主人公に少しずつ惹き込まれる。
    お約束として、狙った以上のバフ高感度を稼いでいくが、徹頭徹尾、主人公としては保身の行動の結果であるところが、進むにつれてツボってくる。
    序盤のダラけさえ乗り切れば、ベタだがしっかりと小説としての骨を持つ作品として楽しめると思う。
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  • BEASTARS

    板垣巴留

    あなどるなかれ
    2020年7月31日
    擬人化された動物のキャラだが、なかなかに奥の深いヒューマンドラマ。色んな視点で楽しめる作品。
  • 誰かを呪わずにいられないこの世界で

    木場健介/うるまなつこ

    面白い
    2020年7月31日
    キャラも構成も展開もしっかりしていて読み応えがある。系統としては探偵モノに近いので考えるのがキライな人には不向き。
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  • アルテ

    大久保圭

    安定した面白さ
    2020年7月24日
    特筆するような変わった設定や展開やキャラがいるわけではないが、しっかりと地に足のついた面白さがある。
  • 骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中

    秤猿鬼/KeG

    安定の異世界モノ
    2020年7月13日
    1巻時点では良い意味でとてもベタ。特にヒネリも見られず、安定に主人公が無双する。文章は落ち着いていてストレスになるような誤字脱字やひどい厨二台詞もなく、読み易い。身分社会のわりには甘い設定は散見されるが、気楽に読めるという意味ではありかもしれない。所々に作者の年代を感じさせるような古いアニメや漫画ネタがぶち込まれているので、分からない人には分からないストレスになってしまうやも(世代が近ければほぼ通じるレベルの有名ネタばかりだが)。
    良い意味でのベタが続くだけで1巻が終わるが、巻を追うごとに少しずつ奥行きが増す。主人公の天然ぶりが目立ち、ただ強いのではなく難点欠点もありあくまで最強とは言えない。
    そして、1巻からずっと水面下で絡む「ラキの行商記」は地味に楽しい。
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  • 王妃ベルタの肖像

    西野向日葵/今井喬裕

    地に足のついた流れ
    2020年7月11日
    面白い。構成も展開もしっかりとしていて、目新しさはなくとも何かしら考えさせられるものがある。安定した文章でストレスなく読めて入り込める。ラノベとカテゴライズされるのは惜しい。
  • 本好きの下剋上

    香月美夜/椎名優

    骨組みのしっかりした作品
    2020年7月10日
    なろう出身だと信じ難いレベルのしっかりした「小説」。基本としてストレスになるような文章の稚拙さや大量の誤字脱字や展開の齟齬もなく、例え本編に出てこない設定でもしっかりしているのがよくわかる。あらすじとしてはそこまで突飛なものでもなく、最底辺からの這い上がりで本人の望みを叶えようとしているうちに望んでいない邪魔な身分までくっついてきたという話。だが、ここで小説として機能しているのが、その必然性と意外性とキャラ達の生々しい思惑、感情が絶妙に絡み合って展開していくところ。先が読める展開でありつつ、意外性が残っている。主人公の大事な人々との関係性の変化については、自然で必然で、ターニングポイントでは涙を誘わずにはいられない。
    長い長いシリーズなのに、まとまっていて途中で失速することもなくずっと生き生きしている。読んで損はない。
    …蛇足だが、挿絵と本文の齟齬がないところも個人的に高評価。きちんと打ち合わせしている様子で細かいところにも手抜きが全くみられない。挿絵作家さんの構図の取り方が絶妙で画力とイメージ力の高さも素晴らしく、小説に非常にマッチしていて尊敬に値する。巻末おまけ漫画など、作品をより深く理解していないと描けないレベルの絶妙ポイントをついてくる。これだけ沢山のキャラの描き分けがしっかりできているのも納得。
  • 異世界料理道

    EDA/こちも

    ダレない作品
    2020年7月10日
    流行りの転生モノかと侮るなかれ。転生や転移の無理矢理な知識チートなんて全くなく、本当に技術と頑張りで自分の居場所を少しずつ切り開いていく。知らない食材、知らない常識、それらを手探りで進んでいく様子は、生命力を感じる。人間関係は薄っぺらいお約束展開ではない。ただのなし崩しでもありがちでもない強固な関係が各人とじわじわと築かれていく。特にアスタとアイ=ファの家族の絆や互いへの芯のある感情は、なんともいえない。文章や展開におかしなところはなく、ストレスフリーで読める。これだけ長いシリーズなのに(現時点で21巻)特に中ダレすることもなく、丁寧に描かれているのは驚異。反面、ポップでベタで無双展開とは無縁だが、しっかりとした作品を求めるなら読んで損はない。
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  • 花園君と数さんの不可解な放課後

    胡原おみ

    傑作
    2020年7月9日
    淡々と大真面目に、口に出しては細かく問いただしにくいような性の話題を延々と会話する漫画。
    腹を抱えて笑える部分もあれば、花園くんと数さんの言動に初々しく可愛らしくときめく場面もあり。
    3巻で乱入してきたあの子も、かなりいい味をトッピングしていきます。
    名作じゃなかろうか。
    もっと読みたかったが、いい引き際で、らしい終わり方。
  • Free Life Fantasy Online ~人外姫様、始めました~

    子日あきすず/Sherry

    ストライクゾーンが限定された作品
    2020年7月4日
    小説というより、MMO実況プレイのような。実況を見るのが好きでMMOにどっぷり浸かったことのある人なら楽しめるかもしれない。ネットスラングも多いので、よりリアルかもしれないがそれらを知らないとついていけない会話運びであり、つまり流行り廃りによって時が経てばますます意味不明な内容になりそう。
    また、1巻の紹介文からうけるイメージとは違った話だと感じるのは自分だけだろうか。もっとゾンビライフをするのかと思えば序盤で普通に見目良いリビルド。逆にタイトルそのままだと受け取れば間違いは無い。
    1巻を読んだ感じではテーマ性は一切感じられず、惰性で無料で読むなら楽しいが…という印象。
    面白くないわけではない。なんとなく続きも読みたい。気楽に読める。が、買って読むほど小説として成り立っているかというと…なんとも言えない。
  • 鑑定能力で調合師になります

    空野進/ともぞ

    とても普通
    2020年7月2日
    1巻のみ購入。語り口は基本全て主人公の独白形式で、昨今の異世界転移モノにしては珍しく主人公が非常に間抜け。用意周到や慎重や大胆といった一点突破的な性格はまったくなく行きあたりばったりなのは一昔前の少女漫画少年漫画の主人公のよう。頼り甲斐などとは対極に位置する男の娘的な主人公なので、かっこよさを求める人には確実に物足りなく感じると思われる。
    出てくる主要キャラらしき人々は、これでもかというほど全て非常にありがちな感じで、話の展開もよくあるスロー系の異世界モノ。1巻はおそらく完全に導入のみという感じなのか、全く一切の盛り上がりポイントもなく、だからといって落ち着いた世界観がじっくり描かれるわけでもない。強いて言えば主人公の普通ぶりをじわじわ1巻分読ませられた感じで、個人的には半分もいかないうちにギブしそうになった。
    おそらく、異世界モノ初心者で、特定の好きな人に好きなベタで安牌な作品。しかし様々な異世界系を読み慣れている人にはなんの珍しさも勢いもテーマもなく物足りないだろうから、異色なものを探している人には不向き。
    文章も軽く、読み応えはほぼない。
    2巻以降で少し話が動きそうな前フリはあったものの、それもベタな展開なんだろうなと感じられてしまったのが残念。
    総評として、全体的にただ無難。おそらく悪くないのだろうが、個人的には魅力は全く感じられなかった。
    が、普通の異世界モノが読みたければちょうどよい…のかも?
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  • 真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました

    ざっぽん/やすも

    意外にも深いテーマ性
    2020年6月30日
    7巻まで読破後。さすが角川スニーカー文庫というべきか、ストレスになるようなひどい誤字脱字誤表現は無く、文章も整っていて読みやすい。途中で失速するかと思いきや、7巻時点ではまだ話の流れを保ちつつ新しく深く展開している。
    流行りのポップな異世界ラノベかと思いきや、きちんとテーマ性があり、それでいて重くなりすぎず、全体としてよくまとまっている作品。もちろんベタな設定や展開も踏襲している部分はあるものの、ただのコピーではなく話としての芯が感じられた。
    作者曰く、柱としてはレッドとリットが心からスローライフを目指す、二人の穏やかないちゃこらの話。なので変に主人公が無双しすぎることもハーレム化することもない点は安心して読める。よくある「スローといいつつ無双してんじゃないか」というこっそりオレツエエにはならない。レッドの強さはそもそも人外の領域には全く届かず、むしろ精神的なものであるというのがこの話の肝なのだろう。
    主人公達がのんびりと穏やかに暮らしたいと心から願い、戦いから遠ざかろうとする点で紛れもなくスローライフであり、そしてそれを難しくしているのが理不尽で不可解で謎の「加護」という世界の設定であり、その「加護の衝動」といわれる不可避にして強制的に与えられる本能との付き合い方や葛藤を描いている点が興味深い。
    主人公達は紛れもなく英雄達であり一般人とは隔絶した戦闘能力はあれど、最前線からドロップアウトし日々なまっていくことは避けられず、また世界は全く安全ではなくどこかで戦争(魔王の侵攻)という危険と絶望が進行中であるというのも、スローライフを掲げる話としては変わりどころ。
    見どころとしては、メインキャラ達の葛藤と、レッドとリットの惚気のベタベタ度。レッド達のベタベタは巻を追うごとに、特に5巻以降では完全に砂糖吐くレベルに達しているのでこれは好みが分かれるところだろう。スローライフを強調したいのかもしれないが蛇足な気もする私見。読んでいて唯一だれる部分。
    そしてメインキャラ達はもちろん魅力的だが、誰もが嫌うであろうキャラもそれぞれいい味を出している。アレス、アルバート、レオノーラ、その他雑魚キャラ…それぞれメイン達よりも深く追求されているのではなかろうか興味深さ。
    蛇足だが、コミカライズもオススメ。リットとルーティの可愛さがとてもよく表現されているので分かりやすい。
  • 四度目は嫌な死属性魔術師

    デンスケ/ばん!

    なかなか
    2020年6月26日
    設定は面白い。何よりもまず神が馬鹿すぎるというか、出てくる神それぞれに難がある。主人公は理不尽なマイナススタートに見えて、結局のところ異色すぎる成長をみせ結果としてどんどん異形化していく。転生して終わりではなく、それが始まりでもなく、様々な思惑や立場や偶然必然が混ざり合い、最終的に全てが絡んでいるおちになりそうだ。
    主人公の人間性は愛憎諸々でなんとも言い難い面白みがあるので、着地点に期待したい。
  • 婚約破棄から始まる悪役令嬢の監獄スローライフ

    山崎響/鍋島テツヒロ

    広い心で笑って読むべし
    2020年6月15日
    酷評のレビューほど酷い内容でもない。傑作と言うには物足りないが、ポップなドタバタコメディ漫画のノベライズのようなものだと思えば、そんなもんだと言えるくらい。心を広く、ギャグ漫画のノリで読めば笑えて楽しめるはず。展開もそこそこ馬鹿げている上に、唐突に殺すのなんのと洒落にならないことをしかけるくせにシリアスからは程遠くそれさえも笑いの延長。
    作者あとがきにもあるように、アニメーションを文字にしているようなノリなので、あくまで軽く流して読むもの。幸いにして文章力は、光るほどは無いものの目に見えて不味いほどではないので気楽に読める。内容は薄いが、そのぶん辻褄がおかしかったり、独りよがりな描写が延々と続いたり、流れが破綻していたりすることは無い。首尾一貫して、バカな王子とバカな取り巻きとバカな庶民令嬢が墓穴を掘るのを、性格破綻者の有能令嬢がおちょくるだけだ。
    総じて、サブカルチャーとしてはアリなんじゃなかろうか。ただ、何度も読み返す気にはならなかったので、そこは残念。
  • スキル『台所召喚』はすごい!

    しっぽタヌキ/紫藤むらさき

    色々と惜しい
    2020年6月10日
    設定は悪くないのだろうが、文章力が残念。情景描写も心理描写も配分が微妙なので、唐突気味に話が進んだり、だらだらと停滞したり。展開は基本的にポップで特に捻りもなく分かりやすいので、軽く読むだけに向いている。うまくまとめれば面白い話に仕上がるかもしれないが、全体的に地に足がついていない感じの構成と文章なので勿体無い。
  • 辺境の老騎士

    支援BIS/笹井一個

    永久保存版として名作
    2020年5月26日
    間違いなく名作。寡聞にして、なろう系でこれほどの作品を見たことがない。
    よくあるなろう系やライトノベルしか読めない人にはなかなかとっつきにくい作品でもあろうが、読み進めれば読み進めるほど奥行きが感じられる、まさに主人公の持ち味が作品全体に滲み出ているするめ作。
    重厚な文章を追うのが苦手な人ならばコミカライズ版から入るのも良いが、この文章の落ち着きと上品な緩急に満ちたテンポは、音大卒という肩書が納得できる心地良さ。
    時間を置いて何度も読み返し、じっくり味わうに相応しい作品。小説好きにはたまらない魅力に溢れている。
    ただし、飯テロが起こるので要注意。
  • リタ

    桂実

    ベタではあるものの。
    2020年5月19日
    後半が特に駆け足すぎて、勿体無い。馬鹿馬鹿しい部分は個人的には好みなのだが、後半にしたがってシリアスが続くと何とも言えないベタな残念感が。設定やキャラ付けはいい味を出しているので、もう少し連載回数があって丁寧に進められたらもっと面白くなったんじゃなかろうか。
  • 即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。

    藤孝剛志/成瀬ちさと

    超ご都合主義の塊
    2020年5月19日
    面白いかどうかは、かなり好みの分かれるところかと思う。個人的には、最初はかなりの駄作と思われたものの、ここまで突き抜けているとこれはこれでよいのでは、と思えるようになってきたほど、ご都合主義。
    後付け設定というよりも、とにかくなんとかこじつけてとにかく主人公がすべてを瞬殺するというだけの話。
    登場人物それぞれが、どこかで聞いたような異世界モノの設定を背負っているので、節操なく様々なミニドラマと設定が繰り広げられ、それを全てまったく考慮することなく知ることさえなく瞬殺していく。
    これを面白いととるか、展開が雑すぎると捉えるかは評価の分かれるところ。

    個人的には書き下ろし特典の、主人公の子供の頃の話が怪談じみていてなかなか楽しい。