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今月(4月1日~4月30日)
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シーモア島


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離婚予定の契約婚なのに、冷酷公爵様に執着されています(分冊版)
きゅんきゅん2023年4月14日定番に女子がきゅんきゅんするやつです。
最初は冷たくて後から愛されるパターンは王道ではありますが、つい続きが読みたくなりますね。
しかし…単話版の短さ。泣けます。3話まででやっと前提が…といったところ。いいね
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ベタなのにしっかりした作品2021年9月25日内容や設定は、こう言ってはなんですが、かなりのベタです。
転生して前世も今世も美形の男主人公がひとり抜きん出てアホのように強く無双し、辛い少年時代を経て、出会う美少女全員に惚れられハーレム状態だが調子に乗らずにいい男ぶりを発揮し続ける、という。
さらに鉄板の勇者召喚や巻き込まれ召喚もあるものの、それらの人より主人公が圧倒的に強いっていう。
悲惨な目にもあいつつ、キレイごとばかり言うわけでもなく、精神的に成長しつつ、王様に気に入られて身分までもらっちゃった的なところも。
ただ強いだけじゃなくてちゃんと特別な理由も実はあったよ…っていう流れまであります。
この作品がすごいのは、ここまで見事な王道を詰め込んでおきながら、作品が駄作に落ちていないこと。
おそるべきことに、きちんとまとまっています。
誤字脱字のチェックも、他のなろう系に比べると格段に少ないのでストレス少なく読めます。
これぞ異世界転生の無双ハーレム!という決定版です。 -
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馬鹿馬鹿しく気楽2021年5月23日さくっと気楽に読むには良い作品ではないだろうか。極端で笑える。が、随所にくさいセリフや描写があり、それを受け入れるかどうかは好みの別れるところかも。
ある意味、サクセスストーリー。いいね
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転生賢者の異世界ライフ~第二の職業を得て、世界最強になりました~
ひたすら淡々と無双2021年3月26日原作の淡々とした進みをそのままうまくコミカライズしてある作品。よくわからないけど凄いことしちゃって驚かれる無双モノの定番。
特になんのひねりもないが、スッキリしたい人にはオススメ。いいね
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なかなかにリアル2021年3月26日とても丁寧な展開、描写で、読み応えがある。ヒューマンドラマでもあり、サクセスストーリーでもあり、でもやはり見るべきところは細かな人間の描き方。なんともずっしりくる話。
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おっちゃんの金田一2020年11月26日話の構成や流れは、少年時代と特に変わりはないが、事件の内容はやや現代よりにされている。事件背景やトリックや犯人描写などは、今風になったと言えるかもしれない。金田一は大人になり、もう謎は解きたくないと言い自分から首を突っ込まないような常人の分別をみせるかと思いきや、結局どっぷりと入り込んでいるので結果として変わりはない(笑)。が、一応、推理モノの定番といえるような無駄な「関係者全員の前で吊し上げ」は以前よりナリを潜めたように思う。
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なかなかのハード展開2020年11月26日隅から隅までハード展開。設定も展開もキャラも全て重いので、覚悟を決めて読むべき話。グロさ残酷さは基本としてあるものの、ただそれだけではないしっかりとした展開描写がある。
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安定のベタ展開2020年11月6日全体を通して意外性や独創性は特に無く、展開もテンプレ感が漂うのである意味とても安心して読める。良い意味では読みやすいが、悪く言えば薄っぺらい。設定も至極浅く着地点も雑で主人公の言動も面白みが無い。主人公は変わっているとか機転がきくとか頼りになる的な表現をされているものの、むしろ浅はかさが目立つ。あっさりとしたスッキリ展開のRPGをプレイしたような読後感なので、細かいところにこだわらずに読める人には楽しめるのではないだろうか。
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悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。 連載版
まとまりのある面白さ2020年10月9日原作は構成や文章が残念なところが散見されたが、さすがコミカライズ、その辺をうまくスッキリと纏めている。展開や設定はベタではあるが、魅力的に描かれていて、一定のクオリティを保っている。いいね
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うっかり陛下の子を妊娠してしまいました~王妃ベルタの肖像~【分冊版】
面白いっちゃ面白いのだが…2020年10月9日今風にタイトルをつけて客寄せしたいのは分かるが、この作品はそもそも原作が十二分に魅力がある。原作より少しチープに少女漫画テイストに落とされたことが編集の意図なのか、少し残念。いいね
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分かりやすい2020年10月9日分かりやすい安定感のある面白さ。キャラもそれぞれ魅力的で、文章だけでは想像し難いところをうまくコミカライズで表現されている。そもそも原作のファンなので、少し原作のイメージと違うと感じてしまうところはあるが、これはこれで面白いのではないだろうか。
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面白い。が…2020年10月9日ストーリーとしては、文句なく面白い。キャラも設定も話の展開も魅力に溢れ、先が気になる。ベタな部分が多いのに陳腐にはならずに長くキープできているのは圧巻。
異世界転生モノとしては群を抜く面白さではないだろうか。
が。これ以上ないほどに文章力が壊滅的。誤字脱字誤用も多い上に構成が支離滅裂で、まとまりも整合性もない。書籍版とwebの差異が作者の中でまとまっていないのか、それとも単に書いたことを覚えていないのか、細かな設定や表現が二転三転することも多々。質の悪いシナリオの如くダラダラ続く文章で、読んでいるのが苦痛になるほど。それでも面白いので十数巻も読み続けてしまいさらに読み返したくなるほどの魅力ある作品なだけに、もうこれだけ売れたらプロに書き直してもらったほうがより売れるんじゃないのかとまで思ってしまう。
なのでまさに『腕のいいプロに書き直してもらった』コミカライズが、アニメや他のスピンオフに比べても群を抜いて素晴らしい出来になっているので、続きを読むのを待てるのならばそちらを待つべき。…とまで思っても、続きが読みたいので結局お布施的にもこの原作書籍版を買うほどには好きな作品ではある。しかし十数巻も続く現在、力のインフレ具合が凄まじく、展開にも徐々にチープさが醸し出されてきたのでそろそろ心配。今後も読み続けたい作品であってほしいと願う。 -
課長さいこーです2020年10月9日オネェは人間関係と仕事の絡みを回すのがうまいと良く言われますが、それを体現しているのがこの課長。自由なポジティブで、ユニせックスなポジションを自然に表しているのが爽快。
さくっと読めるライトな作品。いいね
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地に足のついた世界2020年9月28日しっかりとした綺麗な文章で、地に足のついた世界が描かれている。
主人公は何とも絶妙に間の抜けた魅力があり、周囲の状況がどうあれ、常にほんのりさせられる。
昨今の異世界モノはスタート地点の設定があるだけで中身のないダラダラが続くものが多いが、この作品はきちんと着地点までのプロットが伺える。最初からあってもなくても良いような小さな仕込みも散りばめられており、読み込むと芸が深い。
惜しむらくは、たまに描写に無駄が多い部分があってテンポが崩れていたり、たまに台詞回しがベタ過ぎてクサくて冷めるところだろうか。
しかし全体の構成にしろバランスにしろ流れにしろ、一定のクオリティを保つ良作品であることに間違いはない。 -
主人公のキャラに乾杯2020年9月25日捨てる神あれば拾う神あり、の言葉を文字って付けられたタイトル通り、地球の神にアレコレされて悲惨だった主人公が異世界の神に愛される話。
元々が謙虚なおっさんだったおかげで、なんとも渋い少年となっている。設定や流れやキャラはよくある転生モノの踏襲でしかないものの、スライムの研究がスパイスになっているのか、はたまた筆運びのおかげか、とても読みやすい。
特筆するほど卓越した文章ではないものの、ストレスフリーで読めるくらいなのは長編として必須でありがたい。
余談だが、巻末に主人公が死んだその後の地球が毎回少しずつ描かれているのが地味に楽しみ。いいね
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物作りに愛情を感じる作品2020年8月26日作者は本当に、作るのが好きなのだなと感じられる作品。モノ作りが好きな人なら楽しんで読めると思う。ただ、工作関連に関しては文句無い筆運びなものの、その他の戦闘やら恋愛やらのパートは非常に残念感が漂う。取ってつけた感が半端ないというか、唐突で情緒に欠けるというか、何やらそこだけ異質で、特にヒロインとのくだりは何やら無理矢理なベタさとくささが目立つ。
個人的には8巻で終わりが良かったのではと思える。キリよくというなら10巻までだが、それもヒロインとのくだりのグダグダが多くなるので作品の質を下げてしまっているような。(ベタが好きな人には気にならない程度なのだろうが個人的にはちょっと…)。それでもせめて12巻まで。13巻は完全に蛇足(14巻はまるまる先代の番外編なので別カウントと言える)。
作ることに関しての部分は、よくこれだけただ作成しているだけなのにきちんと流れが生きているものだと思わせられるほど、しっかり描かれていて面白い。全体として、買って損はないと思わせてくれた作品。いいね
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ベタだが面白い2020年8月3日序盤は特にダラダラ進み、タイムリープものとしては珍しく主人公が賢くないので、ややダレる。が、その賢くない部分も、群を抜いて馬鹿なわけでもない部分も、際立って変人でも善人でも悪人でもなく、強固な意志をもつわけでもなく、リープ前をダラダラと悔やむ独白が続くわけでもなく、リープ後に人が変わりすぎるほどでもなく…人ってこんなものよねと思わせられる凡人ぶりを発揮する主人公に少しずつ惹き込まれる。
お約束として、狙った以上のバフ高感度を稼いでいくが、徹頭徹尾、主人公としては保身の行動の結果であるところが、進むにつれてツボってくる。
序盤のダラけさえ乗り切れば、ベタだがしっかりと小説としての骨を持つ作品として楽しめると思う。いいね
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安定の異世界モノ2020年7月13日1巻時点では良い意味でとてもベタ。特にヒネリも見られず、安定に主人公が無双する。文章は落ち着いていてストレスになるような誤字脱字やひどい厨二台詞もなく、読み易い。身分社会のわりには甘い設定は散見されるが、気楽に読めるという意味ではありかもしれない。所々に作者の年代を感じさせるような古いアニメや漫画ネタがぶち込まれているので、分からない人には分からないストレスになってしまうやも(世代が近ければほぼ通じるレベルの有名ネタばかりだが)。
良い意味でのベタが続くだけで1巻が終わるが、巻を追うごとに少しずつ奥行きが増す。主人公の天然ぶりが目立ち、ただ強いのではなく難点欠点もありあくまで最強とは言えない。
そして、1巻からずっと水面下で絡む「ラキの行商記」は地味に楽しい。いいね
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骨組みのしっかりした作品2020年7月10日なろう出身だと信じ難いレベルのしっかりした「小説」。基本としてストレスになるような文章の稚拙さや大量の誤字脱字や展開の齟齬もなく、例え本編に出てこない設定でもしっかりしているのがよくわかる。あらすじとしてはそこまで突飛なものでもなく、最底辺からの這い上がりで本人の望みを叶えようとしているうちに望んでいない邪魔な身分までくっついてきたという話。だが、ここで小説として機能しているのが、その必然性と意外性とキャラ達の生々しい思惑、感情が絶妙に絡み合って展開していくところ。先が読める展開でありつつ、意外性が残っている。主人公の大事な人々との関係性の変化については、自然で必然で、ターニングポイントでは涙を誘わずにはいられない。
長い長いシリーズなのに、まとまっていて途中で失速することもなくずっと生き生きしている。読んで損はない。
…蛇足だが、挿絵と本文の齟齬がないところも個人的に高評価。きちんと打ち合わせしている様子で細かいところにも手抜きが全くみられない。挿絵作家さんの構図の取り方が絶妙で画力とイメージ力の高さも素晴らしく、小説に非常にマッチしていて尊敬に値する。巻末おまけ漫画など、作品をより深く理解していないと描けないレベルの絶妙ポイントをついてくる。これだけ沢山のキャラの描き分けがしっかりできているのも納得。 -
ダレない作品2020年7月10日流行りの転生モノかと侮るなかれ。転生や転移の無理矢理な知識チートなんて全くなく、本当に技術と頑張りで自分の居場所を少しずつ切り開いていく。知らない食材、知らない常識、それらを手探りで進んでいく様子は、生命力を感じる。人間関係は薄っぺらいお約束展開ではない。ただのなし崩しでもありがちでもない強固な関係が各人とじわじわと築かれていく。特にアスタとアイ=ファの家族の絆や互いへの芯のある感情は、なんともいえない。文章や展開におかしなところはなく、ストレスフリーで読める。これだけ長いシリーズなのに(現時点で21巻)特に中ダレすることもなく、丁寧に描かれているのは驚異。反面、ポップでベタで無双展開とは無縁だが、しっかりとした作品を求めるなら読んで損はない。
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Free Life Fantasy Online ~人外姫様、始めました~
ストライクゾーンが限定された作品2020年7月4日小説というより、MMO実況プレイのような。実況を見るのが好きでMMOにどっぷり浸かったことのある人なら楽しめるかもしれない。ネットスラングも多いので、よりリアルかもしれないがそれらを知らないとついていけない会話運びであり、つまり流行り廃りによって時が経てばますます意味不明な内容になりそう。
また、1巻の紹介文からうけるイメージとは違った話だと感じるのは自分だけだろうか。もっとゾンビライフをするのかと思えば序盤で普通に見目良いリビルド。逆にタイトルそのままだと受け取れば間違いは無い。
1巻を読んだ感じではテーマ性は一切感じられず、惰性で無料で読むなら楽しいが…という印象。
面白くないわけではない。なんとなく続きも読みたい。気楽に読める。が、買って読むほど小説として成り立っているかというと…なんとも言えない。 -
とても普通2020年7月2日1巻のみ購入。語り口は基本全て主人公の独白形式で、昨今の異世界転移モノにしては珍しく主人公が非常に間抜け。用意周到や慎重や大胆といった一点突破的な性格はまったくなく行きあたりばったりなのは一昔前の少女漫画少年漫画の主人公のよう。頼り甲斐などとは対極に位置する男の娘的な主人公なので、かっこよさを求める人には確実に物足りなく感じると思われる。
出てくる主要キャラらしき人々は、これでもかというほど全て非常にありがちな感じで、話の展開もよくあるスロー系の異世界モノ。1巻はおそらく完全に導入のみという感じなのか、全く一切の盛り上がりポイントもなく、だからといって落ち着いた世界観がじっくり描かれるわけでもない。強いて言えば主人公の普通ぶりをじわじわ1巻分読ませられた感じで、個人的には半分もいかないうちにギブしそうになった。
おそらく、異世界モノ初心者で、特定の好きな人に好きなベタで安牌な作品。しかし様々な異世界系を読み慣れている人にはなんの珍しさも勢いもテーマもなく物足りないだろうから、異色なものを探している人には不向き。
文章も軽く、読み応えはほぼない。
2巻以降で少し話が動きそうな前フリはあったものの、それもベタな展開なんだろうなと感じられてしまったのが残念。
総評として、全体的にただ無難。おそらく悪くないのだろうが、個人的には魅力は全く感じられなかった。
が、普通の異世界モノが読みたければちょうどよい…のかも?いいね
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真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました
意外にも深いテーマ性2020年6月30日7巻まで読破後。さすが角川スニーカー文庫というべきか、ストレスになるようなひどい誤字脱字誤表現は無く、文章も整っていて読みやすい。途中で失速するかと思いきや、7巻時点ではまだ話の流れを保ちつつ新しく深く展開している。
流行りのポップな異世界ラノベかと思いきや、きちんとテーマ性があり、それでいて重くなりすぎず、全体としてよくまとまっている作品。もちろんベタな設定や展開も踏襲している部分はあるものの、ただのコピーではなく話としての芯が感じられた。
作者曰く、柱としてはレッドとリットが心からスローライフを目指す、二人の穏やかないちゃこらの話。なので変に主人公が無双しすぎることもハーレム化することもない点は安心して読める。よくある「スローといいつつ無双してんじゃないか」というこっそりオレツエエにはならない。レッドの強さはそもそも人外の領域には全く届かず、むしろ精神的なものであるというのがこの話の肝なのだろう。
主人公達がのんびりと穏やかに暮らしたいと心から願い、戦いから遠ざかろうとする点で紛れもなくスローライフであり、そしてそれを難しくしているのが理不尽で不可解で謎の「加護」という世界の設定であり、その「加護の衝動」といわれる不可避にして強制的に与えられる本能との付き合い方や葛藤を描いている点が興味深い。
主人公達は紛れもなく英雄達であり一般人とは隔絶した戦闘能力はあれど、最前線からドロップアウトし日々なまっていくことは避けられず、また世界は全く安全ではなくどこかで戦争(魔王の侵攻)という危険と絶望が進行中であるというのも、スローライフを掲げる話としては変わりどころ。
見どころとしては、メインキャラ達の葛藤と、レッドとリットの惚気のベタベタ度。レッド達のベタベタは巻を追うごとに、特に5巻以降では完全に砂糖吐くレベルに達しているのでこれは好みが分かれるところだろう。スローライフを強調したいのかもしれないが蛇足な気もする私見。読んでいて唯一だれる部分。
そしてメインキャラ達はもちろん魅力的だが、誰もが嫌うであろうキャラもそれぞれいい味を出している。アレス、アルバート、レオノーラ、その他雑魚キャラ…それぞれメイン達よりも深く追求されているのではなかろうか興味深さ。
蛇足だが、コミカライズもオススメ。リットとルーティの可愛さがとてもよく表現されているので分かりやすい。 -
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広い心で笑って読むべし2020年6月15日酷評のレビューほど酷い内容でもない。傑作と言うには物足りないが、ポップなドタバタコメディ漫画のノベライズのようなものだと思えば、そんなもんだと言えるくらい。心を広く、ギャグ漫画のノリで読めば笑えて楽しめるはず。展開もそこそこ馬鹿げている上に、唐突に殺すのなんのと洒落にならないことをしかけるくせにシリアスからは程遠くそれさえも笑いの延長。
作者あとがきにもあるように、アニメーションを文字にしているようなノリなので、あくまで軽く流して読むもの。幸いにして文章力は、光るほどは無いものの目に見えて不味いほどではないので気楽に読める。内容は薄いが、そのぶん辻褄がおかしかったり、独りよがりな描写が延々と続いたり、流れが破綻していたりすることは無い。首尾一貫して、バカな王子とバカな取り巻きとバカな庶民令嬢が墓穴を掘るのを、性格破綻者の有能令嬢がおちょくるだけだ。
総じて、サブカルチャーとしてはアリなんじゃなかろうか。ただ、何度も読み返す気にはならなかったので、そこは残念。 -
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永久保存版として名作2020年5月26日間違いなく名作。寡聞にして、なろう系でこれほどの作品を見たことがない。
よくあるなろう系やライトノベルしか読めない人にはなかなかとっつきにくい作品でもあろうが、読み進めれば読み進めるほど奥行きが感じられる、まさに主人公の持ち味が作品全体に滲み出ているするめ作。
重厚な文章を追うのが苦手な人ならばコミカライズ版から入るのも良いが、この文章の落ち着きと上品な緩急に満ちたテンポは、音大卒という肩書が納得できる心地良さ。
時間を置いて何度も読み返し、じっくり味わうに相応しい作品。小説好きにはたまらない魅力に溢れている。
ただし、飯テロが起こるので要注意。 -
即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。
超ご都合主義の塊2020年5月19日面白いかどうかは、かなり好みの分かれるところかと思う。個人的には、最初はかなりの駄作と思われたものの、ここまで突き抜けているとこれはこれでよいのでは、と思えるようになってきたほど、ご都合主義。
後付け設定というよりも、とにかくなんとかこじつけてとにかく主人公がすべてを瞬殺するというだけの話。
登場人物それぞれが、どこかで聞いたような異世界モノの設定を背負っているので、節操なく様々なミニドラマと設定が繰り広げられ、それを全てまったく考慮することなく知ることさえなく瞬殺していく。
これを面白いととるか、展開が雑すぎると捉えるかは評価の分かれるところ。
個人的には書き下ろし特典の、主人公の子供の頃の話が怪談じみていてなかなか楽しい。