嘘つきは恋をする
」のレビュー

嘘つきは恋をする

上田規代

なにこれ!面白い!

ネタバレ
2020年9月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 攻めが遊びの恋をするも、受けに去られてから本気に気づきアタフタする王道の話なのですが、心理描写がすごくよくて引き込まれました。
私が一番感情移入したのが攻めの広樹です。なかなかなクズ男なのですが、家庭環境が最悪の中で育って、愛を信じられないめちゃくちゃ不器用な王様かつお子ちゃまで、見ているほうがもどかしく、この家庭環境なら仕方ないと同情。
本気の恋をしたことがないゆえに意地を張りすれ違い、肝心な場面で好きと言えず、心にもないことを言って受けを傷つけて去られます。ここらへんの描写から切なくて泣きながら読みました。本当に不器用で憎めない御仁です。
その後、受けにこっそりストーカーっちっくなことをして勝手に誤解してさらにドツボに(笑)弟のグッジョブで受けのヤスユキが看病に来てくれて、素直になれずまたすれ違いかけますが、体調不良で弱っていたせいか、すんでのところでは素直になれてよかった〜。ヤスユキが、自分を好きなのかどうかという本質をちゃんと理解してくれて◎
恋とはブザマでかっこ悪い自分になってしまうもの、ということを理解した広樹は人間的に成長して、なんだかんだヤスユキを溺愛してお互いラブラブなCPとして幸せにやっていけそう。
すれ違いのエピソードがとても上手に使われていてハラハラキュンキュンしちゃいました。
私的にめちゃくちゃヒットでオススメです!
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!