隣の席の変な先輩
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隣の席の変な先輩

うすくち

我に返って表紙がいちばん怖い

ネタバレ
2020年10月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 社内一、イケメンが生息する部署に異動された主人公まゆみが隣の席の先輩・朝日向の粘着質で陰湿な偏愛のアプローチに翻弄されていく話。
ふと我に返ると、変態容疑で現行犯逮捕できるほど不気味な先輩ですが、この作画の美しさで描かれた美男な容姿もあってか、読み進めるにつれて主人公と同じく、欲望に忠実で心の声はダダ漏れ、素直な身体の反応のままにすぐ暴走してしまう姿さえ、可愛いかも...と謎の母性本能をくすぐられて許してしまいがちに。時折、見せる子犬のようなあどけなさと「初めて」攻撃が何とも罪深い。
物語は、全体的にギャグ要素が強く、特にボケとツッコミの的確さは快感で、ラッキースケベの数々はひどく官能的。明るく皆から愛される天然記念物イケメンが実は変態だった、というよりも、根暗で雰囲気から言動まで陰湿な隠れイケメンが実は猟奇的な度を超えた変態ストーカーかつ巨大松茸の保有者だった、という方がより一層危険で甘く卑猥な香りがするのは否めません。とはいえ、残業中に自分をオカズに堂々慰め、満員電車では胸を揉みしだき、ほくろの数を把握する為に下着を没収し秘部を直接観察、自宅の部屋の壁一面には盗撮写真がビッシリ貼られ、善意の看病には裸でお応えし、同意なく容赦ないキスの嵐に直接こすり合い...凄まじい変態の域です。ある意味、あまりの自分本位で執拗な愛情表現と、巧みな妄想力から相思相愛だと思い込む勘違いに、こいつ実はポジティブでは?と首を傾げたくなるほど。そんな危険すぎる雄に捕食されゆく、まゆみ。5話時点ではまだ朝日向の一方通行ですが、なんだかんだで満更でもなく受け入れてる姿から、新キャラ含め、本当の意味で二人が結ばれるであろう今後の展開に期待大です。途中で我に返って現実的に考えないよう、今後もこの変態祭りから目が離せません。
*追記。念願の6巻をワクワク拝読させてもらったのですが、明らかに絵が雑になり、展開もテンポも驚くほど急激に何これ状態に劣化...まゆみは絶賛流されまくりで、話が全然進まない。あんなに子犬ぽかった朝日向先輩からも可愛さが消え、生理的に無理な犯罪者への嫌悪感だけが残りました。女性を敵に回された感が否めない...。まだまだ見守り隊ですが、更新があまりにも遅く、続けての購読は厳しい様に思えたので、星をひとつ減点したいと思います...残念。
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