圧倒的な世界観!





2020年10月3日
沙野さんの小説はたくさん読んできましたが、今までの作品と明確に一線を画しています。とにかく完成された世界観がすごい。文字になっていないところでもゼインやルカが生きていると思わせる。そしてゼインの強く気高い信念がかっこよすぎます!またルカはたった1人の男、ゼインを欲して、気の遠くなるような辛酸を舐める人生を送るのも、どれだけ愛が深いんだと思わせます。ゼインもルカも私の好みのキャラではないけれど、もうそんなのどうでもいいくらい沙野さんの世界観に引きずられます。物語の大半を苦しい場面が占めるので、本当にこの2人は幸せになるのか!?とハラハラしながら読み進めました。真名、という設定も生きている。とにかく物語の構成が壮大で、ドラマチック!!この小説の続きがあるとレビューで読みましたが、主人公がこの2人でない!!この2人のその後の話は無いのでしょうか?

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