【全1-6セット】一妻多夫の淫らな世界で【イラスト付】
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【全1-6セット】一妻多夫の淫らな世界で【イラスト付】

うすいかつら/北沢きょう

ぶっとんだ世界観でも設定はしっかりしてる

ネタバレ
2020年10月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公は気が強いわけでも、控えめすぎるわけでもなく、次々と明らかになる文化の違い(正式ドレスはパンツまる見え、男女が知り合う=語り合うのではなくヤる、etc)に衝撃を受けながら、ただただ悟りを開いていく感じ。その際の心の叫びとツッコミが面白くて笑えます。
最初に尋問+拷問した騎士二人とまず婚約するんだけど、その契約魔法の作用についてや、王子達の誰かとも結婚した方が安全だという理由など、きちんと設定があるし、文章も読みやすく上手いと思いました。
一妻多夫制とか前後攻めが普通とか、ぶっとびすぎた世界観とはいえ、話の筋は色々と通っているため、ロマンチックなだけで設定が空っぽなライトノベルよりは読みごたえあるかなと。なので、もっと旦那様たちとHだけでなく色んな会話を交わすシーンが欲しかった。
男性キャラの視点の話もあり、それぞれがヒロインを大事に思っているのが伝わって良いのですが、第3王子が何かとうるさく、他の旦那様たちの邪魔をしてくるシーンが多すぎて残念。
グレイ、シャルカ、グレイ兄、第1王子との会話シーンがもっと欲しかったけど、最後まで楽しく読ませてもらえました。
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