にぶんのいち夫婦
」のレビュー

にぶんのいち夫婦

黒沢明世/夏川ゆきの

三文小説か三文ドラマみたい

ネタバレ
2020年10月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 4巻まで読了。ここでキリがよさそうなので終わりにする。
4巻はいままでの伏線が回収される巻だけど、その真相が貧相なのが致命的。結局黒幕は身近な人物だった…はいいけど、動機も軽薄なら妊娠週数の追及も稚拙。推理小説じゃないんだからあまりにも「お前の主張には穴がある!説明してやるぜ!」みたいなシーンはしらける。
それでも漫画なので描き方次第でカバーはできると思うが、残念ながらこの作品はそうではなく。突っかかっては関係ない話をしだす樋口とさやか、ことあるごとに茶々を入れる高梨(こいつこのシーンに要る?)、話をブチブチ区切る和真。真相を語るシーンと、黒幕がどんな人物か明らかになるシーンが交互に出てくると「いいから話進めろや」と言いたくなる。と思ったらまた別の男が出てきて、と思ったら女友達が出てきて、と思ったら悪さの証拠が出てきて警察に…って、とにかく話を長引かせるところとはしょるところのバランスが悪い。ドラマであれば緩急がついていいのだろうが、漫画でそれをやられると読者としては戸惑うばかり。
いいねしたユーザ20人
レビューをシェアしよう!