あの日、校舎の階段で新装版【イラストあり】
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あの日、校舎の階段で新装版【イラストあり】

佐田三季/麻生ミツ晃

ストーカー。逃れられない愛

ネタバレ
2020年10月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 執着攻めを売りにした作品は数あれど、この作品の攻めは本物のストーカー(犯罪者)であり、その言動に恐怖を感じました。私は気持ち悪いキャラが大好きなので、攻めの偏執的な愛情が病的でサイコーに萌えました。作中、受けがなかなか攻めに心を許さない(そりゃそうだ)のがキモで、攻めの異常性を引き立ててますね。それでもまぁハピエンなのですが、ただのハピエンで終わらないのがこの作品の素晴らしいところです。後日談で、攻めが相変わらずヤバい奴だったということが綴られ、作者さんのキャラ作りが徹底していて唸りました‥。受けも魅力的で、やべー奴にほだされつつも、しっかりと自分の意思を持っているところが男前です。あと、攻めに「気持ち悪いんだよ」って言えちゃう受けカッコイイ。「自分が応えられない人から向けられる愛情は恐怖」みたいな一文があるのですが、恋愛あるあるで名言だと思いました。
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