侍女ですが恋されなければ窮地です
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侍女ですが恋されなければ窮地です

倉下青/椎名咲月

二人のこの後をもうちょっとみたい!

ネタバレ
2020年10月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻2巻と立て続けに読みました。
1度読むだけでは話の伏線や布石がなかなか分かりづらいですが、読み返すと「そういうことか!」といろいろ見えてきて、2度読みの方が話の面白さが味わえます^^
特に、ジルヴィーノの心情が最初はよく見えてこず、「もう少し多く描いてくれたら」と思ったのですが、2度目読むと結構ちらほら出てることに気づいて「ああ!」となりました。
1作目から主人公と相手がイチャイチャに突入する物語に慣れてる読者からしたら、マリアダとジルヴィーノの仲の進展の遅さはもどかしく感じるかもしれません。が、何せマリアダはキジトラばりのツンデレ。でもって恋愛方面はてんで不器用。ジルヴィーノはジルヴィーノで、職業柄か猫好き故か食えない性格で、ガツガツとしたアプローチはせず。これでは早々くっつく展開になるはずもなく…。でもそういうキャラのもどかしい恋バナも全然アリ!私は好きです^^
二人の周囲を固めるキャラも各々際立っていて面白いです。マリアダの主の継母テレーザなど、典型的なイジワルバカかと思いきや、物事の計算に長け、夫一筋で優先順位と好き嫌いが極めて明快な、実にすがすがしい御仁で、個人的に一番好きなキャラです。
願わくは、マリアダとジルヴィーノの仲がもう少し進展するところまで見てみたいなあと思います。続編希望!^^
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