このレビューはネタバレを含みます▼
フルバ本編で出ていたキャラクター達の子供達の物語なので、十二支の呪いは既にありませんが読んでいて私にはとても感慨深く考えさせられました。
何故ならこちらのヒロインは所謂「毒親」の影響によって友達から距離を置かれ、頼れるべき存在の母親に駄目な子扱いをされ続け自己肯定感の低い子だから。そんなヒロインと関わりを持つのは草摩家で、それも実はヒロインが封印した哀しい記憶からでした。ヒロインは草摩の十二支の呪いが解けたフルバ本編の子供達に上を向いて歩くこと、自分を認めること、楽しい時には笑ってもいいことを受け入れていきます。
私もヒロインとは違うタイプの毒親に育てられたけど、そんな親なら拒絶していいのだと数十年かかってこの物語で許された気持ちになりました。
ヒロインは成長していきます。
読後感は涙したけどとても素晴らしく、且つユーモアもあり良い作品でした。
ぜひ読んで欲しいです!