オメガの恋は秘密の子を抱きしめる ~シナモンロールの記憶~【特別版】(イラスト付き)
華藤えれな/コウキ。
このレビューはネタバレを含みます▼
アルファのギルバートと後天性?のオメガである真雪のお話。2人に様々な困難が降りかかってくるのですが、どれもその場しのぎのエピソードというか、あとから効いてくるものがなくて、がちゃがちゃした印象。1番驚いたのは、真雪がオメガとして不完全であるために、妊娠しないとあと2年の命とあるんですが、発情期も来ない状態でギルバートと一晩を過ごして、なんと妊娠もしたのでもう元気!って場面かな。どんだけ都合が良すぎるんだ…いろんな困難をこれでもかと詰め込んでくるんだけど、さっさと都合よく解決されちゃうので、悲しんでる暇がないというか…。せっかく小説として読むのだから、人物をもう少し深く掘り下げたり、一つ一つのエピソードを大切に扱ってほしいなと思ってしまった。しかも北欧を舞台にしているせいで、国境をよく越えるんだけどそれがさらにわかりづらい。ここを舞台にする必要があるのか?全体的にとっちらかってしまってる気がしました。
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