私を(身も心も)捕まえたのは史上最強の悪魔Dr.でした
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私を(身も心も)捕まえたのは史上最強の悪魔Dr.でした

連城寺のあ/氷堂れん

面白いとは思いますが▪▪▪。

ネタバレ
2020年10月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ いろんな要素を盛り込み過ぎて、ややごちゃごちゃした印象になります。ヒロインの父との葛藤や、ヒロインの従兄の事情や、ヒーローのストーカーや、薬物とかヒロインの被害や、ヒーローの親戚(邪魔する人と味方の人)や、遠距離(中距離)恋愛。もう少し絞って書いた方がまとまりが良かったのではないかと思います。他のレビュアーさんも書いてますが、ヒーローのいとこが多くてよく分からない。番外編にもまとめて出てくるけど、さっぱり分からない。あと、邪魔してくるおじさんも母方というのは分かったけど、向井病院との関係やヒーローをどうしたいのかイマイチ分からない。ヒロインがストーカーから被害に遭ったのはこのおじさんが勝手に要らんことしたせいでもあるのに、うやむやになってる。その娘がヒロインの味方だからそれでOKなのか?そもそも番外編を読む限りヒーローの両親はヒロインを受け入れてくれてるし、部外者のおじがしゃしゃって来ていた意味が分からない。私の読み込みが足りないせいですか?
あと、私が四国の地理に疎いせいもあるのですが、地名を言われても距離感が分からない。地図を見て何となく分かったけど、ライトノベル読むのにいちいち地図を見るのも何だなぁと思いました。地方都市を馬鹿にしてるわけでも無いのですが(私自身も比較的大きな地方都市在住ですし)、ある程度知られている都市の方がイメージしやすい読者は多いと思います。作者様が四国在住だから書きやすいのだとは思いますが、一般的ではないし(それが悪いわけでも無いですが)、四国でなければならない必然性も感じませんでした。むしろそんなに大きな都市でも無いのに、こんなスーパードクターがいることに違和感がありました。くどいですが、地方を馬鹿にしたいわけではなく、良い悪いは別にして、やはり人が多いところに能力や技術が集まるのでは無いかと思うのです。ヒーローは地元だからここにいるのだろうし、地域で数少ないスーパードクターだから、こきつかわれてるとも考えられますが。
他の地方在住の作家さんが地元を舞台に書いているラノベ作品はいくつか読みましたが、それなりにそこを舞台にした必然性は感じました。でもこの作品には感じませんでした。やはり私が四国に疎いせいかも知れませんが。別に坂東眞砂子先生の「死国」ほどの必然性は求めていませんが。
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