このレビューはネタバレを含みます▼
BLに、ギリシア神話に登場するケンタウロスと人との恋愛物語もあるのですね。
人とは違う時間軸で生きているケンタウロスにとって、
人の命の 約百年は ほんの少しの時間。
そんなケンタウロスと人との恋はあまりに切ないもので、
最初のうちからウルウル・・ラストの描写にもまた泣かされました。
「彼らが死ぬには、殺されるか、哀しみに心が壊れるか。
幾千の屍を超えなお駈ける彼ら。
出逢いと別れを繰り返しながら。」
商業未発表のシリーズに加筆修正、描き下ろしをくわえられ本作ができたそうです。
読めて本当に良かった。
8編のショートストーリーで、6~8は続きものです。
ところで、骨格標本がとても興味深く、
ケンタウロスには胸部が2箇所とか考えたこともありませんでしたが、
外見からはそうなりますよね。
作者さんの「はたらけ、ケンタウロス!」のほうは少女マンガジャンルですが、
そちらもそこはかとないBL風味のある素敵な作品でお気に入りです。
2011/5/15/全178p(Dun Black、Chestnut、Black&White、Leopard、Gray、Bay Silver1~3(3は描き下ろし))