いつわりの薔薇に抱かれ
」のレビュー

いつわりの薔薇に抱かれ

英田サキ

この2人ならこんなラストもいい

ネタバレ
2020年10月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 攻めは甘やかすのもで甘えるのも上手で真摯な人柄を伺わせる描写もあり、とても魅力的。受けは真面目で清廉な人柄。お互い身分を騙して恋に落ちます。母親の事で攻めの心を慰めようと掛けた、きれい事のような言葉が、そのまま2人の関係に。一庶民である母親と受けの、涙を流しながらも、慎ましく強くあろうとする生き方を美しいと感じました。ラストの空を見上げバラを抱いて泣いている姿が目に浮かび頭から離れません。中盤とラストのバラの花束がそれぞれ印象的で、心に残る一冊です。
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