暴虐帝の蜜愛花嫁 孤独な皇女は愛にとろける【特典付き】
小出みき/旭炬
このレビューはネタバレを含みます▼
ヴァジレウス帝国シリーズの6作目ということで期待していましたが、どうにもヒロインが好きになれず残念でした。作中にサブキャラが「あんなウジウジぐずぐずした人間のどこが好きなんですか」とヒーローに聞くシーンがありましたが、私も同感です。自尊心が低く、どうせ私なんて…という思考回路だから、イジメられてもひたすら耐えるという、読み手にはイライラしっぱなしの展開ばかり。生育歴を慮れば人を信じるのが難しいのは同情するけれど、あれだけ愛されていてなぜヒーローを信じようとしないのか。内向的ですぐにいじけるヒロインには、実力主義でのし上がったヒーローを支える伴侶には相応しくないと感じました。決定打は主人公が全く成長せずに最後までヒーローを信じられなかったことです。
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