甘くて切ない
」のレビュー

甘くて切ない

月村奎/yoco

胸がじんわりと温かくなるお話

ネタバレ
2020年11月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 月村作品毎度の事なのですが、作者さん本人も仰っていたように悪くいえば地味、よく言えば穏やかなお話です。でもその穏やかなお話が大好きなのでついつい手に取ってしまいます。
今回は受けの母親の毒親っぷりにめちゃくちゃ腹が立ちました。小さい頃から不遇を強いられてきて、「ありがとう」と言われる事が最高に幸せだと言う律が好きな作家である倫太郎に出会い、その優しさと愛情に触れて愛される、愛する幸せを知っていくお話でした。BL小説にありがちなものすごい不幸な過去だとか、事件などはありませんが読んでいて絶対に飽きないし、読んだ後読んでよかったと絶対に思わせれくれる作品です。
あと、好きなセリフ?として倫太郎の「泣ける話を書くことより、人を笑わせる小説を書く方が大変だ」と言ってるのをみてその通りだなと思いました。笑いのツボは人それぞれですもんね!
月村作品は5、6冊既読なのでまだまだ開拓していきたいと思います
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