考えさせられる一冊です。





2020年11月2日
単行本の方で読みました(電子書籍ではない)。爆笑問題がブレイクした頃にその存在を知って、面白いなぁと思って見ていたし、当事太田さんの本も買って読んだ気がします。その後どんどん売れていったので、特に気にせずスルーしていました(嫌いになったわけではなく、興味が無かった。どちらかと言えば、奥様の方に興味があった)。おそらく20年ぶりくらいに読者として触れて、やっぱり面白い人だなぁというのが率直な感想です。全ての意見に賛同するわけでは無いけれど、太田さんの物の見方を知ることで、自分の見方を考えるきっかけを貰ったような気がします。語り口が軽快で読みやすいのは、芸人さんだからなのか、太田さん自身が読書家だからなのか(そもそも、作家さんでもあるし)。あくまでも芸人として面白くあることを基準としている姿勢は潔いし、いろんなジャンルの天才達へのリスペクトも凄く伝わってきます。余計なこと(とご本人がいうこと)を言ってしまうのも、サービス精神の現れのような気がします。うちの夫はTVで見る論客としての太田さんがうざいと言いますが、私はエンターテイメントの形で問題提起してくれる存在は貴重だと思います(私自身はTVはあまり見ませんが)。単純に太田さんの笑いの方向が昔から私のツボだというのもありますが(結構きつめのものも思わず笑ってしまいます)、これからもご活躍を期待しています。今度、エッセイではなく小説の方も読んでみたいと思いました。

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Chi さん
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