ほんとは好きだ
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ほんとは好きだ

ARUKU

モノローグが秀逸

2020年11月2日
作者さんの作品は今まで読了したものは全て星10個ですが、この作品も傑作。舞台はカトリック系男子校男子寮。携帯がないころの少し昔のお話です。バーンズの詩も出てきましたし、作者さん、萩尾望都先生お好きですよね、きっと。「11月のギムナジウム」を思い起こさせます。特に少し昔の古典マンガのようなモノローグが、ノスタルジックな雰囲気に合って秀逸です。「君に向かって心が落っこちてしまいそうだよ」「背中に君のほっぺたを感じた それは熱く濡れていて 僕はこれが恋だと思い知る」自転車のふたり乗りしながらのモノローグ、もう、最高です。。。
あとは、作者さんの作品のタイトルと表紙がもっと内容と雰囲気に沿ったものにならないかなーと。たしかに、「ほんとは好きだ」という話なんですけど、もっと、なんか、訴求効果がほしい!せっかく作品は傑作ばかりなのだから、作者さんを知らない方が、表紙買いやタイトル買いをするようなものになってほしいなー。
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