ノケモノたちの夜
」のレビュー

ノケモノたちの夜

星野真

遅効性がある

2020年11月5日
19世紀末のイギリスを舞台とした悪魔マルバスと少女ウィステリアの物語。
絵柄は少女漫画っぽいですが中身はガッツリ少年漫画です。
敵も味方もそれぞれが目的と矜持を持って戦っており、正直これから誰が味方になって敵になっていくのかがわからない面白さがあります。
最初は護られヒロインとのよくある逃避行ストーリーかと思って続きを読むか迷っていたのですが、2巻3巻と読み進めていくうちに、あれあれ面白いぞとなってきました。
割と展開が早いのでサクサク読めるのもポイント。
そして敵を目の前にしても怯まないウィステリアがとても格好良い。
一見小突いたら崩れてしまいそうな儚さを持っているのに全くそんなことはなく、力とは別の強さを持った、自分の役割を理解しているヒロインで好感が持てます。(護られヒロインとか思っていてすみません!)
3巻以降、特にアツい盛り上りを見せていくので、一気に読むことをおススメします。
いいねしたユーザ8人
レビューをシェアしよう!