いとしい君に、一途な求婚~次期社長の甘い囁き~
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いとしい君に、一途な求婚~次期社長の甘い囁き~

和泉あや

珍しい設定

ネタバレ
2020年11月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 再会もので、御曹司の方がずっと一途で、ヒロインの方が、忘れたいために、他の男性と付き合ってたという珍しい設定。
再会もので、よくあるのが、辛さから逃げるために、忘れたいために、他の女性に手を出しまくるパターンのヒーロー像に、辛くてもやっぱりヒーローを忘れられなくて他の男性とは無理だったっていうヒロインの設定が多いので、これは、その逆で、御曹司は、ヒロインと一生寄り添うために、中学生から努力をし、そして、父親の無茶な条件もクリアして、ヒロインをまた口説き始める。十二年も会えないヒロインと再会するために、一途に努力し続けたなんて、物語でもなかなかいない純粋で一途でロマンチックなヒーロー。
そして、理由も分からずに消えたヒーローを探すも、見つからずに、忘れたいために、他の男性と付き合ったヒロイン。それでも忘れきれずに、罪悪感から別れを選択。その元彼もすごくいいやつで、ヒロインは男運がなんていいんだろう。ヒーローの父は、あまりにも不器用すぎる男性で、愛に素直になれないために、愛する人を失い、子供たちともうまくいかず。自分が心を揺さぶられることにどこまでも逃げてしまった臆病者。会社も家庭もどちらも愛せるように努力しようとはせずに、会社を大切にするために家族を犠牲にしてしまう。哀れな人で、それに振り回された女性秘書も哀れな人でした。
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