このレビューはネタバレを含みます▼
読むのが止められないのに一話終わると放心して先に進めないという…この世界観にとらわれたまま仕事する羽目に。四冊で終わりですよね?続きが欲しいようなもう読むのが辛いような。ウイルスの世界的流行もコロナ流行の今となってはリアル。願いの叶う薬をめぐり時に人生が交差する群像劇です。「賢者の贈り物」のようながら残酷な結果の、さらにその先の衝撃。目をそむけたくなる人間のエゴと醜さ、弱さ。そして読者が赦しかけても罪なき子を死なせた人間には罰が下る。作者は容赦ないけれど根底に人の愛を信じる気持ちがあると思います。最期の話は「ポーの一族」を思い出しました。永遠の命があっても叶わない願い。色々なことを考えさせられレビューではとてもまとめきれません。凄い小説を読んでしまった。