風車の恋歌
」のレビュー

風車の恋歌

藤波ちなこ/Ciel

今回も

ネタバレ
2020年11月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 素敵なお話でした。日本とか現代が舞台の物語は、どうしても先入観があり、入り込めないので避けていましたが、戦国時代だし、作者さんの初恋の爪痕と、最愛の花がどちらも素晴らしかったのもあって、なかなか手が出しづらかったけど、購入してみました。
読んだ3作品の中で1番よかったです。いつも家族に恵まれない不遇のヒロインのお話ですが、違った魅力があり、今回は目が腫れるほど泣いてしまいました。
幼い頃すらも、大人から愛情を向けられたことのない、人肌恋しいヒロインが、初めて肌の温もりを感じたヒーローに、かなり酷い扱いを受けながらも惹かれていくのは、もう哀しいし仕方ないしで、時代的な倫理観や育った境遇、身分とかも相まって何も自分の気持ちを言葉にすることが出来ない状況が、
可哀想ですごく胸が痛くなりました。
ヒーロー視点のお話もよかったです。Cielさんのイラストも、いつも可愛い令嬢や、ワイルドでお色気たっぷりなヒーローを見ていたので、和風はどうなんだ!?と期待大でしたが、本当にまたまた更に素敵でした。
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