シャドーハウス カラー版
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シャドーハウス カラー版

ソウマトウ

隠れた名作

ネタバレ
2020年11月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 5巻まで読了。本作にはRPGのような面白さがある。はじめのうちは分からないことだらけで、御伽噺のような世界観と愛らしいキャラクターを愛でる、雰囲気漫画に過ぎなかったが、お披露目などのイベントを通じて登場人物が増え、主人公達の行動範囲が広がっていくにつれて、話が動き出し、面白さが加速していく。ススを操る能力を活用したり、仲間達の協力を得ながら、大立ち回りや心理戦を制して、少しずつ謎の核心に迫っていく様子は、とてもワクワクする。明るく前向きで健気な従者エミリコに感化され、内面的な成長を遂げていく主人ケイトには、少年漫画の主人公のような風格を感じる。更にラブコメ要素も盛り込まれていて、少年少女の初々しさにニヤニヤすることもできる。多様な楽しみ方ができる、奥が深い作品だと思う。
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