月下双影
」のレビュー

月下双影

黒川あづさ

様々な愛の形が描かれ読み応え十分

ネタバレ
2020年11月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作は様々な愛の形が描かれていて感動的でした。編集者の淡い恋から恋情・恋慕・・・心中女性の愛憎、作家先生と青年の慈愛と無二の愛。青年は先生のために最後まで生き、先生を生かすために死に、先生は彼の生きた証を残し、思い続ける。涙が出ました。確かにどの愛の形も切なさが残りましたが、愛するということと切ない思いは切っても切り離せないものだと感じます。他のオムニバスは切なさもありながら、それを笑い飛ばす勢いが描かれていました。
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