悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。 連載版
松浦ぶんこ/天壱/鈴ノ助
このレビューはネタバレを含みます▼
絵がきれいで、ストーリーも面白い。
悪役令嬢に転生するだとか、乙女ゲームに転生し、攻略対象のトラウマを克服させるだとか、悪役のはずが主人公に好かれるだとか、よくある設定ではあるが、画力と構成力の高さで飽きさせない。
それぞれのキャラクターが無理なく確立している。
主人公の自己肯定感の低さとチートのアンバランスさも面白い。
今のところ、安心して読める全年齢対象漫画だと思う。
※2023/12追記
作画担当の松浦さんの体調不良のため、別担当さんで仕切り直しとのことで、感謝の意を込めて。
本当に人物・背景・構成など演出が細かく、キャラクター毎の佇まいや表情の違いを非常に上手く描かれていて、小説を読むたびに、ここは漫画ではどういう構成・演出になるんだろうとワクワクしながら連載を待ってました。その楽しみがなくなってしまいました…本当に残念です。
騎士団が活躍する物語をこのコミカライズチームの表現で読みたかった!(製作側もそうですよね…こればっかりは人が紡ぐ以上はこういうこともありますよね…わかっていても言わずにはいられなくて…すみません)
番外編のプライドや女王の愛に飢える心理描写などが特に心に残っています。
小説も購入しているので、本としては残虐描写を除けば某カタリナ様のお話などと類似点も多いことを知っています。
それをあそこまで三次元的に表現し、物語に奥行きを与え、さらに魅力的な漫画としてしまうとは、才能だけではなく、どれほどの試行錯誤があったことか。
仕事としては、ただのコミカライズ以上のことをしてますよ。
この漫画の製作に携わられた全ての人に敬意を表します。ここまで物語を紡いでくださって本当にありがとうございました!
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