このレビューはネタバレを含みます▼
題名だけだとコメディかと思いますが、かなりシリアスなストーリーでした。子供の頃から虐 待やいじめにあって心を鈍らせてきた恒星は、いじめを止めてくれた広夢といるときにだけ生きている感覚を味わえ、広夢なしには生けていけないとまで思いつめていきます。恒星のやってることは怖いのですが、子供が縋ってくるような憐れみや不憫さがあり、その執着っぷりが純粋なのでぞっとするよりなんだか可哀相になりました。ショートストーリーがとてもよかったです。けれどその後の2人が「ガーベラの花束を君に」という同人誌に描かれていて、詳しくは知りませんが、デッドエンドらしく、ハピエンでほっこりしていても、知らぬ間に同人誌で早死にしてたりするのかと思うと、この作家さんの作品を読むのが躊躇されます。2017年11月。