このレビューはネタバレを含みます▼
読み放題で8巻まで。
えらくレビューや評価は低いが、絵が好みなので読んでみた。
幼なじみのような仲良し三人組で、男性二人はヒロインに好意を持ち、ヒロインの方は不透明(多分父親のせいで恋愛に消極的)だが、少なくとも特別な友人として大事には思っていたという関係。
しかし高校時代のある日、死因は作中では不明(あらすじだと事故死)だが一人が亡くなり、それがきっかけでヒーローとヒロインは疎遠になるも、ヒーローがヒロインの勤める会社にジュエリーデザイナーとして採用されたことから、再び関係が動き出す。
ヒロインは自分に告白してきた亡き友人に義理立てしてヒーローを避け続けていたが、実際はヒーローは疎遠になってからもずっとヒロインを影から見守り、亡き友人の代わりに自分が本来進む道は捨ててデザイナーの道に進んだことがわかる。ヒーローは亡き友人をはばかり、ヒロインの気持ちも尊重して距離を置いていたのが、亡き友人の夢を実現できると決まったことで前に進み、ヒロインとの関係も改善しようと決めたというのが8巻までで読み取れる流れかな。ヒロイン兄や亡き友人の母など古い知り合いはヒーローの気持ちを察してたっぽく、何も知らないのはヒロインばかりなりだったが、ヒロインもようやく気づき始めたかというところ。
これらの情報が全て匂わせ描写で、8巻まで一気読みしたので推測をたてやすかったが、いつまでもはっきりとした過去描写を伏せる必要性がよくわからなかった。そこは2、3巻あたりで書いてしまえば、読者もヒロインやヒーローに感情移入しやすかったと思う。メイン二人の背景はぼかし続けるのに早々に脇キャラの恋愛や家庭事情を挟む謎展開。そういうのは本筋がある程度進んだ後にしてくれればここまで評価を下げずに済んだのではないか?
あと、女課長を恋のライバルにしたそうな気配もあり、引き延ばす気満々っぽいし、韓国マンガは普通に20巻越えてくる(そのくせ進行遅い)パターンが多いので、安易な購入はあまりオススメはできない。
気になる点の引き延ばしも強いので、これから読む人は読み放題で気が向いたら読むか、完結待ちが良さげ。