心穏やかになれるおしゃれな空間





2020年11月29日
中学二年生の頃に学校の図書館で見つけて、部活が終わり学校をしめなければいけなくなる時間まで図書館に居座って読み続け、暗い夜道の中でさえ読み続け、2日足らずで読み終えてしまったほど夢中になった小説です。
一応全体を通してストーリーにはなっているのですが、短編集のような形式になっているので読みやすく、あまり小説に馴染みのない方にもおすすめできます。
お話としては、幽霊屋敷と呼ばれる丘の上の小さな家に住む女性……というよりは、その幽霊屋敷にかつて住んでいた人達のお話という感じです。難しい話は無く、ただ人間の良さと悪さとが伝わる、とても楽しいお話です。
個人的に好きなポイントは情景描写です。詳しく間取りを描いていたり専門用語を使っているわけでもないのに、瞼を閉じればその光景が浮かぶほど、繊細で正確な描写。比喩表現も控えめで、純文学のような薄暗い雰囲気なのにかなり読みやすいです。心理描写も、長くは語らないけれど共感してしまうような可愛らしいもので、そこも大好きです。
登場人物が多いわけでもないので、読み返した時に「あれ?こいつ誰だっけ」とならず、ミステリーのようにトリックがあるわけでもないので、寝る前に読むのに最適かと。
素朴でおしゃれで、春の妙に暇な17時のような静けさ。そんな感じがします。とにかく大好きです。
一応全体を通してストーリーにはなっているのですが、短編集のような形式になっているので読みやすく、あまり小説に馴染みのない方にもおすすめできます。
お話としては、幽霊屋敷と呼ばれる丘の上の小さな家に住む女性……というよりは、その幽霊屋敷にかつて住んでいた人達のお話という感じです。難しい話は無く、ただ人間の良さと悪さとが伝わる、とても楽しいお話です。
個人的に好きなポイントは情景描写です。詳しく間取りを描いていたり専門用語を使っているわけでもないのに、瞼を閉じればその光景が浮かぶほど、繊細で正確な描写。比喩表現も控えめで、純文学のような薄暗い雰囲気なのにかなり読みやすいです。心理描写も、長くは語らないけれど共感してしまうような可愛らしいもので、そこも大好きです。
登場人物が多いわけでもないので、読み返した時に「あれ?こいつ誰だっけ」とならず、ミステリーのようにトリックがあるわけでもないので、寝る前に読むのに最適かと。
素朴でおしゃれで、春の妙に暇な17時のような静けさ。そんな感じがします。とにかく大好きです。

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ああ さん
(女性/20代) 総レビュー数:0件