このレビューはネタバレを含みます▼
芽玖ワールドの闇ってる作品に、躊躇しましたが、どのように救済されるのか気になるところです。
義父に支配され、いいなりのまま、自らの身体を枕営業の為に生け贄となる雪刀。そして義父のオモチャのような雪刀。彼の言う『パパ』がぞっとする。過保護なんてもんじゃないし、ファザコンでもない二人。家族でもない、何にも属さない関係で、雪刀は性奴隷のようだ。義父に対して虫酸が走る。とんだクソ野郎です。キ蓄以外の何ものでもない狂人。いくら考えても雪刀の依存が理解出来ません。おかしいという感情が欠落しているような…
そんな中現れたタクシードライバーの後藤。唯一、雪刀を1人の『人間』として見てくれる男。闇の中の一筋の光です。足枷を外し、さぁ、光に向かって歩き出せ、と強く願わずにはいられません。ただ、後藤にも消せない傷があり…それぞれが、それぞれの救済となる出会い。光を見失わないで!
雪刀の足枷から解放する、一件のニュース。後藤の贖罪から解放する一通の手紙。辛いけれど、仕方がない。これで良かったのかは、誰にもわかりません。でも、前を向いて歩いて行くしかないんです。二人で歩いて行きましょう。
なんだか疲れました。